Swisher氏によると、こうした遺伝子検査サービスは250ドル(約2万7,000円)前後で提供されており、加入している保険によってはさらに安価な料金で利用できる。ただし、「治療などに関わる意思決定のための情報を求めているのであれば、いい加減な内容の遺伝子検査もあるので、遊び半分で検査を受けるべきではない」と同氏は強調し、「自分のがん発症リスクを調べたい人にとっては、遺伝子検査は考慮すべきものの一つだといえる。ただし、少なくとも自分の親など親族のがんの家族歴について確認しておくべきだ。例えば、若いうちにがんと診断されたことのある親族がいる場合など、遺伝リスクを示唆する特定のパターンがあることが分かっている」と述べている。

 一方、米国がん協会(ACS)のチーフ・メディカル/サイエンティフィック・オフィサーを務めるWilliam Cance氏は「できるだけ多くの人たちにスクリーニングを受けてもらうには、自宅でできる検査は極めて有用だ。時間の節約になるだけでなく、移動も不要で費用の負担も軽減される」と話す。さらに、「遺伝カウンセラーが不足する中、自宅で検査を受け、自分に変異がないことを知って早く安心できるというメリットもある」としている。ただし、検査で陽性であることが分かった女性は、必ずカウンセリングを受けるべきだとの見解も示している。

 なお、学会発表された研究は通常、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

[HealthDay News 2020年6月3日]

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