一方で、バーチャル診療のデメリットとして、身体を直接調べることができない点が挙げられる。こうした診療行為は、特に移植待機中の患者などのハイリスク患者や、心エコーなどによる心血管系の評価を必要とする新規患者などには欠かせない。この研究には関与していない米ペンシルベニア大学ヘルスシステム遺伝性心疾患センターのメディカルディレクターであるAnjali Owens氏は、こうした問題を指摘した上で、「退院した心不全患者に対してルーティンで行うフォローアップとしては、ビデオ通話での受診でも大丈夫かもしれない。だが、綿密な身体検査が必要な患者に対しては、バーチャル診療は最善の選択肢とは言えない」と話している。

 Tang氏もまた、血圧値や心拍数のモニタリングは自宅でもできるが、全ての患者が正確にそれらを行えるわけではないことなどを指摘。「激しい疲労感を訴えてクリニックを受診した患者が、心ブロックであるのを見つけた経験がある。バーチャル診療では、これを見逃していた可能性がある」と話し、対面で診察することの重要性を認めている。

[American Heart Association News 2020年7月30日]

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