ロジスティック回帰モデルを用いた解析の結果、5つのバイオマーカーの閾値は、ICU入室、気管挿管、および死亡と独立して有意に関連することが明らかになった。死亡リスクが最も高かったのは、LDHとDダイマーの2つのバイオマーカーについて、LDH≧1200U/L(オッズ比8.0)、Dダイマー≧3μg/mL(オッズ比7.5)の場合であった。また、ICU入室、気管挿管のリスクが最も高かったのは、それぞれ、CRP≧90mg/L(オッズ比8.6)、Dダイマー≧3μg/mL(オッズ比8.2)の場合であった。

 こうした結果を受けて、研究論文の筆頭著者で、同大学のShant Ayanian氏は、「COVID-19患者の治療にあたる医師は、診断や治療に関してさまざまなことを決める必要があるが、これらのバイオマーカーは、積極的な治療の必要度や、患者の退院の可否、退院後の患者のモニタリング方法を決める際に役立つのではないか」と期待を示している。

 現状では、医師は、COVID-19の悪化や死亡のリスクを、患者の免疫不全状態や肥満、心疾患などの基礎疾患や年齢に基づいて判断している。しかし、研究チームは、救急部に運び込まれた患者に簡単な血液検査を行い、上記の5つのバイオマーカー値に基づいて治療方針を決めることは、その後のポイントオブケアによる臨床的意志決定に際しても役立つ可能性があるとしている。

[HealthDay News 2020年8月10日]

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