米Appleは、このほど発表した「Apple Watch Series 6」に血中の酸素レベルを70~100%の数値で表示する機能を搭載したと明らかにした。一般には血中酸素飽和度(SpO2)と言われるが、同社では「血中酸素ウェルネス」という表現を用いている。

Apple Watch Series 6(出所:Apple)

 搭載した血中酸素ウェルネスセンサーは、緑色と赤色、赤外線LEDとフォトダイオードを用いているという。LEDによる血液からの反射光を、背面クリスタル上の4つのフォトダイオードを使用して確認する。

LEDとフォトダイオードでセンシングする(出所:Apple)

 その上で、アプリに組み込まれたカスタムアルゴリズムを使用し、血中に取り込まれた酸素のレベルをパーセンテージ表示する。ユーザーが静止している間にはオンデマンドで確認することができるという。睡眠中などユーザーが活動していないときには定期的にバックグラウンドで確認が行われるとしている。

 Appleは現在、血中酸素を将来のヘルスケアアプリにどのように活用できるかを探っているという。米カリフォルニア大学アーバイン校およびAnthemとは、共同で健康に関する研究調査を行う予定。血中に取り込まれた酸素のレベルやその他の体から長期的に得られる情報を使って、喘息の状況を理解し、その管理に役立てること研究する。

 カナダTed Rogers Centre for Heart Research、および健康に関する北米有数の研究機関であるカナダUniversity Health NetworkのPeter Munk Cardiac Centreの研究者とは、血中に取り込まれた酸素のレベルなどApple Watchで日常的に捉えた指標を心臓の健康のためにどのように役立てられるかを詳しく研究していく予定だとする。

 米Brotman Baty Institute for Precision MedicineのSeattle Flu Studyの研究者とワシントン大学医学部の教授とは、心拍数アプリや血中酸素ウェルネスアプリなど、Apple Watchのアプリを通して得られる指標が呼吸に及ぼす影響などを研究。インフルエンザや新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの初期兆候としてどのように役立つかを調査する予定としている。

(タイトル部のImage:Romolo Tavani -stock.adobe.com)