Hanna氏は、「この研究結果は、がん患者を大いに心配させることだろう。COVID-19によるロックダウンの影響を受けて、実際に、プライマリケアやスクリーニングを含めたさまざまなサービスが滞り、診断に遅れが生じたのだから」と述べている。その結果として、診断時点でがんが進行してしまい、より複雑な治療が必要となる患者が増えただけでなく、がん患者数自体も増えたという。このことは、今後、医療システムに大きな負荷をかけていくものと同氏は予測する。

 Hanna氏によると、治療遅れの多くは、スケジューリングやリソース不足など、病院のシステム上の問題が原因であるという。同氏は、「システムレベルでの遅れを減らす政策によって、がん患者の生存率を向上させることができるはずだ」と指摘。その上で、「患者や患者支援団体は、医師や政策決定者がこの問題に目を向けるように促し、今回の研究で得られたエビデンスに基づいて、患者が治療を受けるまでの待機期間や基準を再考させることが重要だ」と提言している。

[HealthDay News 2020年11月5日]

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(タイトル部のImage:Romolo Tavani -stock.adobe.com)