パートナーや友人のサポートも有効と指摘

 研究グループは、eMBCTを受けた125人について、利用率と効果の関係を詳しく分析した。参加者の約9割は女性、全体の約6割は乳がん患者で、eMBCTを使い9週間にわたって瞑想などを進めた。

 その結果として判明したのは、利用率が高いほどがんの心理的な負担が軽くなるということ。eMBCTを受けることで利用者は、非利用者よりも心理的な負担が軽くなっており、メンタルもポジティブな改善が見られた。感情的、心理的な健康の改善を達成できていたという。

 一方で、利用率を高めることが課題であることもはっきりしたという。実際、利用率は約半数にとどまった。非利用者では再発の恐怖心が高く、薬剤の服用継続への意識が低くなるほか、病気と向き合おうとしないために、eMBCTの利用に後ろ向きになる側面があったとしている。今後、利用率を高める工夫が求められると研究グループは説明する。

 医師との対話のほか、パートナーや友人のサポートも有効ではないかと研究グループは指摘する。利用継続には、本人の性格も関係するようだ。利用しなくても、特に良心の呵責を感じないような場合には、自己管理がしきれないと見られ、プログラムを完遂できる人が少なくなる。個別のフィードバックも重要だと研究グループは指摘する。


(タイトル部のImage:Romolo Tavani -stock.adobe.com)