研究グループは現在、体脂肪の増加が大腸がんを引き起こす機序の解明に取り組んでいるという。「その結果次第では、大腸がんリスクの低減につながる新たなターゲットが見つかる可能性がある」とVincent氏は述べている。

 英Cancer Research UKの健康情報マネージャーであるNatasha Paton氏は、「健康的な体重の維持が、多くのがん種に影響を与えることに関しては、多くのエビデンスがある」と話す。そして、「これまでに実施された、過体重とがんを関連付ける研究の大半は、BMIを指標として用いていた。しかし、この研究は、BMIに加えて腰の周りの過剰な脂肪も指標として重要であることを、エビデンスに付け加えるものだ」と評価している。

 Paton氏は、「大腸がんリスクは、健康的な体重を維持し、食物繊維を多く含み、赤肉や加工肉を減らした食生活により低減可能だ。それに加え、飲酒量を減らし、喫煙しないことも重要だ」と話す。また、大腸がんの場合、早期診断が非常に重要であることを指摘し、「排便習慣が変化した場合には、医師に相談し、スクリーニングを受けることをお勧めする」と助言している。

[HealthDay News 2020年12月22日]

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