AIや遺伝情報の活用が進む中で…

 第4として、人工知能(AI)の安全性、説明可能性、公平性の課題を挙げる。AIの活用が本当に有効で、リスクの検証が十分なのかは重要な視点だろう。もちろん安全性の担保も重要だ。

 AIモデルを構築する上で、どのようなトレーニングセットにより作られたかという説明責任も求められる。偏ったトレーニングセットでAIが作られている場合には、一般化できないシステムの公平性を高めていく必要性もある。ブラックボックスの状態からいかに信頼性を高められるかの検討が必要だ。

 第5は、遺伝情報の活用に課題があるとしている。遺伝情報は膨大で、利用の需要と供給は増えている。にもかかわらず、希少疾患やがんのような一握りの用途を除くと、日常的な医療に統合されていないと研究グループは指摘する。今後、新型コロナ関連のウイルス遺伝情報や感染を受けるヒトの遺伝情報の活用においても重要になると強調する。

(タイトル部のImage:Romolo Tavani -stock.adobe.com)