ボウリング競技の運動系ゲームが、高齢者の衰弱予防に役立つ可能性がありそうだ。ブラジル、パッソ・フンド大学、サンパウロ大学の研究グループが、高齢者と共に開発したボウリングゲームの効果をモバイルヘルス専門誌『JMIR Serious Games』で2021年1月に発表した。

高齢者向けに開発

 高齢になると、身体機能の低下により日常生活に支障を来すようになる。身体機能のほか、認知機能や疾患予防のために有効と考えられているのが運動だ。定期的な運動によって衰弱を遅らせて、生活の質を高めることにもつながる。

 そうした中でゲームの活用が注目されている。運動系ゲームは、モーションセンサーなどを使ってプレイヤーの動きを把握し、ゲームとリンクさせるものが実用化されている。実際にスポーツしているような運動効果を期待でき、運動のモチベーションを高め、脱落を減らすことにも有効だ。

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 ただし、こうした運動系ゲームは汎用性が高い一方で、高齢者専用に設計されていないことが課題といえる。高齢者がプレイするには身体能力に合わせて最適化する必要がある。

 このたび研究グループは、高齢者の取り組みやすいスポーツとしてボウリングに注目し、高齢者と共に開発したボウリングゲームの効果を検証することにした。社交や競争などの要素を含む点からボウリングは最適と考えた。

 動きを検知するセンサーを搭載したゲーム機上で動くゲームを開発。共同開発で重視されたのは、高齢者が続けやすく、楽しみやすいゲームにすること。高齢者にプレイしてもらい、身体能力に合い、モチベーションが高まるようにした。

 その上で、研究グループは23人の参加者を一人で遊ぶグループ、ペアで遊ぶグループに分けた上で、週2回プレイしてもらった。合計21回のゲームセッションを実施して、テスト前後での身体機能、ゲーム体験や運動週間についてのアンケートを実施。課題を調べた。