2型糖尿病の治療において、デジタルヘルス技術の活用はどう進んでいるのか。英国ブリストル大学の研究グループが、研究結果を公衆衛生学の専門誌『BMC Public Health』で2021年2月に発表した。

 2型糖尿病は慢性疾患の一つ。従来、その発症や重症化には、社会経済的な地位が関係すると指摘されていた。社会経済的地位が低い場合、高い場合よりも発症率は高く、重症度も高くなるという関連性が研究から示されている。背景には、社会的なネットワークや質の高い医療へのアクセスの不平等などが関係する。医療リソースを活用しづらければ、健康状態は悪化しやすい。

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 2型糖尿病の管理に有効な医療リソースの一つに、デジタルヘルス技術もある。日常における生活習慣の改善などに向けた活用が期待されている。

 そこで研究グループは、2型糖尿病の管理においてデジタルヘルス技術の活用がどのように進み、どのような課題があるのかを検証した。セルフケアのためにデジタルヘルス技術を使った経験がある21人の2型糖尿病患者を対象として、定型の質問項目を用いたインタビューを実施。デジタルヘルス技術利用の課題などを調べた。