スマートフォンアプリやウエアラブルデバイスなどを使ったモバイルヘルスで利用者から得られるビッグデータを、医学研究やサービスの充実・標準化に活用しようと、大学×企業のコラボレーションが進んでいます。

 順天堂大学とジョンソン・エンド・ジョンソンは、モバイルヘルスを用いた個人の健康データ活用に関する共同研究を5月に開始すると発表しました。学内に開設した「デジタル医療講座」で、スマホアプリで収集する測定値の妥当性と信頼性を観察研究で検証した上で、得られたビッグデータをAI(人工知能)解析し、疾患発症・重症化リスクや行動変容の促進を行うアルゴリズムを開発しその効果を評価。将来的には、モバイルヘルスから収集した個々人の健康やライフスタイルに関する情報とゲノム・オミックス情報を掛け合わせた個別化医療・先制医療システムの構築を目指すとしています。

 大学とのコラボによるモバイルヘルスのビッグデータ活用で先行するのは、女性の健康情報サービス「ルナルナ」を手掛けるエムティーアイ。先ごろ、国立成育医療研究センターとの共同研究で、ユーザー32万人、トータル600万周期をソースに日本人女性の月経周期の全体像を明らかにしましたが (関連記事)、今度は厚生労働科学研究事業として実施される東京大学の研究に協力。日本人女性の「基礎体温」の正常範囲などを明らかにし、現代の女性に合ったサービスや医療の提供、女性の健康に関する新たな知見の創出を図りたいとしています。モバイルヘルスのビッグデータはイノベーションの源泉といえ、これらコラボの成果に今後注目です。(大滝 隆行=Beyond Health)


以下では、2020年5月11~15日に配信されたプレスリリースの中から編集部がピックアップしたものを【ビジネス】【プロダクト/サービス】【要素技術】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース(WebサイトやPDFなど)に移動します。

【ビジネス】

【プロダクト/サービス】

【要素技術】

(タイトル部のImage:monsitj -stock.adobe.com)