遠隔接客販売ツールなどを手掛けるスタートアップのUsideUは、東京大学大学院教育学研究科、パーソルワークスデザインと共同で、アバター(分身となるキャラクター)を活用した心理相談サービスの開発開始を発表しました。遠隔でありながらも表情やジェスチャーといった非言語情報の対話体験を可能にし、対面よりも効果の高い接客の実現をうたう同社の「TimeRep(タイムレップ)」を活用するそうです。
コロナ禍で注目を集めるオンライン診療では今後、対面環境をどれだけ遠隔でも再現できるかという技術開発に期待が寄せられています。一方、メンタルヘルス領域においては、「対面性の低さ」という特徴が心理相談のハードル低下につながることは確かに想像できます。もっとも、遠隔環境でも音声や表情などから精神状態を分析する技術の開発はあちこちで進んでいます。遠隔+非対面(アバター活用など)のメンタルヘルスは、今後要注目です。(小谷 卓也=Beyond Health)
以下では、2020年6月15~19日に配信されたプレスリリースの中から編集部がピックアップしたものを【ビジネス】【プロダクト/サービス】【要素技術】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース(WebサイトやPDFなど)にリンクいたします。
【ビジネス】
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カケハシ、「Beyond COVID-19プロジェクト」で調剤薬局向けシステム「Musubi」を使ったオンライン服薬指導の決済方法に関する支援を開始
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アムジェン・ユーシービーなど、大腿骨近位部骨折および椎体骨折の発生率25%低下を目指して共同事業「Capture the Fracture」を開始
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オンコリスバイオファーマ、鹿児島大学と特許譲受に関する契約を締結しCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)治療薬の開発に着手
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血糖トレンド委員会、新型コロナウイルスがもたらした健康への影響に関する調査結果を発表
通院自粛により体調の自己管理意識が高まり、自己管理ツールへの関心・利用が6割に -
メドピア、医師によるオンライン医療相談サービス「first call」の相談件数が昨年末より約4倍に増加
長期化する在宅勤務や感染症対策に起因する体調不良の相談が増加 -
ダッソー・システムズ、新型コロナ対策用のオープンコミュニティを通じて仏の病院で支援流体シミュレーションを活用し隔離エリアを策定
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クーンフィナンシャル、Moffが介護向けIoTリハビリ支援サービスの決済手段としてBtoB掛売り決済サービス「Paid(ペイド)」を導入
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GEヘルスケア、GEヘルスケアファーマ、環状型MRI用造影剤「ガドテル酸メグルミン静注 38% シリンジ」5種の薬価基準収載を発表
【プロダクト/サービス】
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フェムテック系ベンチャーのvivola、不妊治療データのAI検索サービス「cocoromi(こころみ)」(β版)の無料提供を開始
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エクサウィザーズ、動画でユマニチュードを学びながら家族介護を支援するアプリ「CareWiz(ケアウィズ)」を開発し無償提供を開始
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オリンパス、ツリウムファイバーレーザー装置「SOLTIVE SuperPulsed Laser System」を米国で発売
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シスメックス、FCM検査における測定フローの効率化・標準化に寄与する「Flow Cytometer XF-1600」を北米に発売
【要素技術】
(タイトル部のImage:jeancliclac -stock.adobe.com)