コニカミノルタ(東京都千代田区、社長:山名昌衛氏)は6月22日、VSC臭測定ツール「Kunkun dental」の販売を開始しました。VSCとは、揮発性硫黄化合物(volatile sulfur compounds)の略称で、硫化水素やメチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどからなる、口臭の主な原因物質とされています。同社では既に、体臭を嗅ぎ分けるツール「Kunkun body」を開発し販売していますが、今回VSC臭測定用にこの技術を応用した格好。

 「Kunkun dental」は、採取した呼気から硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドの濃度を複数の異なるセンサーで測定します。単一センサーによる他社の従来製品と異なり、各センサーの出力値の差異(出力波形のパターン)を繰り返し機械学習させる、ニューラルネットワークを用いたAIの判定アルゴリズムを搭載。食事や歯磨き粉などによる他の臭いと、口臭を正確に判別できるといいます。測定結果は、呼気の採取から約1分でタブレット端末にグラフで表示される仕組み。歯科診療や在宅看護での口腔ケア指導時の活用が想定されていますが、一般家庭での日ごろの口臭チェックやオーラルヘルスケアの実践にも役立ちそうです。

 さらに同社では、室内のペットの臭いや車内のたばこの臭い、消臭剤や消臭素材などの客観評価においても、この臭いの可視化技術の応用を進めたいとしています。今後のヘルスケア空間に「におい」という価値観に基づく新たなイノベーションが生まれそうです。(大滝 隆行=Beyond Health)


以下では、2020年6月22~26日に配信されたプレスリリースの中から編集部がピックアップしたものを【ビジネス】【プロダクト/サービス】【要素技術】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース(WebサイトやPDFなど)に移動します。

【ビジネス】

【プロダクト/サービス】

【要素技術】

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