製薬大手のアステラス製薬(東京都中央区、代表取締役社長:安川健司氏)は、「科学的根拠に基づく運動支援サービスFit-eNce」を、9月から神奈川県内のフィットネスクラブで提供すると発表しました。

 Fit-eNce(フィットエンス)とは、アステラス製薬が横浜市、横浜市立大学との産官学連携で開発した、有酸素運動とレジスタンス運動を組み合わせた運動プログラム。有酸素運動やレジスタンス運動、または両者を併用した運動療法は、2型糖尿病患者の血糖値や心血管疾患のリスクを改善させることが数々の医学的研究で実証されています。横浜市立大学内分泌・糖尿病内科学の寺内康夫教授らが計画・実施した、この運動プログラムを用いた介入研究においても、2型糖尿病患者の血糖値の有意な改善が確認されたとのこと。

 とはいえ、医師・患者双方がそうした運動の有用性を理解していても、医師がその具体的な指導内容に踏み込んだり患者の運動内容を把握したりするのは難しく、患者にとっても持病に適した運動メニューが分からなかったり運動のモチベーションを維持できなかったりと、なかなか効果が上がらないのが実情です。そこでアステラス製薬は、この「科学的根拠」に基づく運動プログラム用のスマートフォンアプリを開発。患者の運動記録がアプリを通じてかかりつけ医にもデータ共有され、医師は専用ウェブサイト上で個々の患者のフィットネスクラブの利用頻度や運動履歴、目標達成度などを確認でき、患者へのきめ細やかな指導や運動継続のサポートが可能になるとしています。

 同社では近年、「Rx+事業」(医療用医薬品[Rx]で培った強みをベースに、最先端の医療技術と異分野の先端技術を融合させて新たなヘルスケアソリューションを創出・提供する事業)に力を入れており、Fit-eNceはその一環。新薬創出に苦慮する製薬企業の生き残りをかけたBeyond the pill(関連記事)の動きとしても今後注目です。(大滝 隆行=Beyond Health)


以下では、2020年8月24~28日に配信されたプレスリリースの中から編集部がピックアップしたものを【ビジネス】【プロダクト/サービス】【要素技術】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース(WebサイトやPDFなど)に移動します。

【ビジネス】

【プロダクト/サービス】

【要素技術】

(タイトル部のImage:monsitj -stock.adobe.com)