国立成育医療研究センター(東京都世田谷区、理事長:五十嵐隆氏)と3Hクリニカルトライアル(東京都豊島区、代表取締役:滝澤宏隆氏)は9月7日、遺伝子治療を受けた患者の長期フォローアップのため、モバイルアプリを利用したシステム開発を始めると発表しました。

 今春に承認された脊髄性筋萎縮症(SMA)に対する「ゾルゲンスマ」をはじめ、希少疾患や難病などアンメットメディカルニーズに応える遺伝子治療用製品が次々登場し話題になっていますが、それら遺伝子治療薬は性質上、投与後の安全性および有効性を長期間観察する必要があります。今回、3Hクリニカルトライアルが開発したePRO(電子的な患者報告アウトカム)システム「3H P-Guardian」の基盤を利用し、国立成育医療研究センターで遺伝子治療を受けた患者やその家族が日々の生活状態を適時・的確に記録でき、主治医などからの情報も速やかに入手できるシステム開発を目指すとしています。

 患者がスマホアプリなどの電子端末に日々の健康状態や症状などを記録し、医師などと共有する仕組みは、海外では、PHR(personal health record)、ePRO(electronic patient-reported outcome)と呼ばれ、それを利用するだけで症状の改善が見られ、QOLや生存率も向上すると報告されています(関連記事)。さらに医療業界のデジタルトランスフォーメーションが進み、薬剤師など他職種による服薬後のフォローが重要視される中、アプリなどのデジタルを活用しフォローしていく取り組みは、その他の医薬品開発や実臨床においても活発になるとみられ、今後注目です。(大滝 隆行=Beyond Health)


以下では、2020年9月7~11日に配信されたプレスリリースの中から編集部がピックアップしたものを【ビジネス】【プロダクト/サービス】【要素技術】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース(WebサイトやPDFなど)に移動します。

【ビジネス】

【プロダクト/サービス】

【要素技術】

(タイトル部のImage:monsitj -stock.adobe.com)