「ドローン物流を用いた処方薬配送」や「アバターロボットを患者-医師間のコミュニケーションに活用したオンライン診療」の実証が長崎県五島市で始まりました。この実証では、福江島―嵯峨島間でドローンによる処方薬の輸送を実施。嵯峨島―福江島間のオンライン診療・オンライン服薬指導を2021年2月まで実施する予定とのこと。
嵯峨島は、五島市福江島の西5km程度の距離にある人口106人の島で、1日に3~4便運航される定期船が移動手段。島には看護師が1人常駐する出張診療所があり、そこに週に1回福江島の三井楽診療所から医師が通い、医療を提供しているそうです。今回の実証では、こうした離島地域住民の生活を支える「離島の遠隔医療モデル」を構築することを目指すとしています。(小谷 卓也=Beyond Health)
以下では、2020年10月19~23日に配信されたプレスリリースの中から編集部がピックアップしたものを【ビジネス】【プロダクト/サービス】【要素技術】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース(WebサイトやPDFなど)にリンクいたします。
【ビジネス】
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【プロダクト/サービス】
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【要素技術】
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(タイトル部のImage:jeancliclac -stock.adobe.com)