本人に最適な健康増進活動の提案や病気の重症化予防などのサービス体験を住民に提供する。そんな取り組みを三井不動産などが開始しました。柏の葉キャンパス駅(千葉県柏市)から半径2km圏内に居住する人であればだれでも登録できるポータルサイト「スマートライフパス柏の葉」を軸としたサービスです。
登録すると、歩数や体重などのデータ管理ができる「dヘルスケア」(提供はNTTドコモ)、AI管理栄養士が健康アドバイスを提供する「カロママプラス」(提供はリンクアンドコミュニケーション)、専門医に直接相談が可能な「メディカルノート」(提供はメディカルノート)などを利用できるとのこと。
この取り組みの特徴は、これら提携サービス間におけるデータ連携が可能なこと。これまでは情報管理上の問題から、それぞれのサービスを利用する際に都度、自身のパーソナルデータを入力する必要がありました。今回は、三井不動産と日本ユニシスが共同開発したプラットフォームサービス「Dot to Dot」という安全性の高いネットワーク環境を活用することで、利用者の煩雑なデータ入力・手続きを省略することができるそう。今後、生活用品メーカーや保険会社、製薬会社など様々な業種の企業が参加し、データを活用した新サービスを提供していく予定とのこと。その行方に注目です。(小谷 卓也=Beyond Health)
以下では、2020年11月20~27日に配信されたプレスリリースの中から編集部がピックアップしたものを【ビジネス】【プロダクト/サービス】【要素技術】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース(WebサイトやPDFなど)にリンクいたします。
【ビジネス】
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三井不動産・NTTドコモ・メディカルノートなど、柏の葉に関わる生活者の生活を支援するポータルサイト「スマートライフパス柏の葉」の登録開始およびヘルスケア関連の提携サービスを提供開始
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三井不動産と日本ユニシス、パーソナルデータが本人の意思に基づき安心・安全に流通するプラットフォーム「Dot to Dot」を共同開発
柏の葉スマートシティにて活用開始 -
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【プロダクト/サービス】
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【要素技術】
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