頭痛のため医療機関へ定期的に通院している患者が、スマートフォンアプリを使って次の診察までの間に感じた自覚症状や主観的な健康状態を医師との間で共有し、より効果的な治療へ役立てる──。インテグリティ・ヘルスケアとアルフレッサは、そんな頭痛管理プログラムを共同開発したと発表しました。
同プログラムでは、患者が頭痛の程度や頻度、医薬品の服用回数、頭痛以外の症状などをスマホアプリで簡単に記録することで担当医師とデータを共有。担当医師は従来把握しにくかった患者の日常生活の中の細かな症状の変化をモニタリングできるほか、場合によってはオンライン診療へ切り替えて患者を診察することも可能だと言います。
4月下旬から、インテグリティ・ヘルスケアの疾患管理システム「YaDoc(ヤードック)」を通じて提供するとのこと。近年注目を集める、デジタル技術を活用した疾患管理の一法で、この領域には今後も様々な動きがありそうです。(庄子 育子=Beyond Health)
以下では、2021年3月29~4月2日に配信されたプレスリリースの中から編集部がピックアップしたものを【ビジネス】【プロダクト/サービス】【要素技術】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース(WebサイトやPDFなど)にリンクいたします。
【ビジネス】
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【プロダクト/サービス】
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【要素技術】
(タイトル部のImage:jeancliclac -stock.adobe.com)