人工知能(AI)開発のエクサウィザーズ(東京都港区)は、アステラス製薬、順天堂大学、国立長寿医療研究センターの荒井秀典理事長と共同で、医療従事者向け歩行機能評価アプリを開発し、アプリを活用した高齢者の運動器ケア支援の実証試験を開始したと発表しました。
同アプリは、歩行動画による歩行機能の自動評価・分析に加え、フレイルや骨粗鬆症など、歩行との関連性が高い疾患の啓発機能も実装。高齢者の運動機能ケアに必要な情報を統合的に収集・記録することで、適切かつ適時的な治療を支援するツールとして活用されることを目指します。
エクサウィザーズは、AIを用いた社会課題の解決をミッションとするスタートアップ。介護・医療領域においては、介護スタッフの間接業務をAIと音声入力でサポートするアプリ「CareWiz 話すと記録」、歩行動画から歩行者の転倒リスクを解析するアプリ「ケアコチ」などを提供。女優で元アイドル歌手のいとうまい子氏がフェローを務めていることでも知られています。(江田 憲治=Beyond Health)
以下では、2021年8月30~9月3日に配信されたプレスリリースの中から編集部がピックアップしたものを【ビジネス】【プロダクト/サービス】【要素技術】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース(WebサイトやPDFなど)にリンクいたします。
【ビジネス】
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エクサウィザーズ、アステラス製薬・順天堂大・国立長寿医療研究センターと医療従事者向け歩行機能評価アプリを共同開発
国内3病院で高齢者の運動器ケア支援の実証試験を開始 -
ティーペックとメドレー、企業・健康保険組合に所属する385万人を対象にオンラインセカンドオピニオンの普及に向けた連携を開始
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カルディオインテリジェンスとJSR、医療AIを活用した心電図解析サービスのリリースに向けた技術検証を目的にサービス共同開発を開始
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神戸アイセンター病院・シスメックス・理研ジェネシス、遺伝性網膜ジストロフィーにおける遺伝子診断と遺伝カウンセリングが先進医療Bとして承認
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富士フイルム、米国の創薬支援スタートアップEmulate社より日本国内での独占販売権を取得
ヒト生体の臓器に近い機能を再現できる生体機能チップを販売開始 -
日本ストライカー、脳卒中などの血管内手術で使用する「AXS Offset デリバリー アシスト カテーテル」が C1(新機能)区分として保険収載
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日本メドトロニック、TAVI用デバイス「Evolut PRO+システム」が重度大動脈弁狭窄症の治療用として薬事承認を取得し保険収載したことを発表
【プロダクト/サービス】
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FiNC Technologies、企業のヘルスケアサービスの立ち上げをサポートするプラットフォーム「FiNC OEM KIT」を提供開始
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フィリップスとインテグリティ・ヘルスケア、遠隔医療システム「eHomeCare」に「コロナ患者症状管理プログラム」を搭載
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リーバー、医療相談アプリ「リーバー」が複数の医療法人と連携して学校現場で集団抗原検査・PCR検査を実施可能にするパッケージを提供
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フィリップス、フィリップス、3.0T最上位MRIへアップグレード可能な「SmartPath to Ingenia Elition X」を販売開始
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フィリップス、MRI「Ingenia 1.5T Evolution/3.0T Evolution」へアップグレードする「SmartPath to Ingenia Evolution」を販売開始
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メビウスボックス、N・フィールドと開発した精神疾患をもつ患者の状態をスコア化・入院リスクを予測するAIシステム「TWiNSS」をリリース
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富士通、説明可能なディープラーニング技術「Deep Tensor」を活用し化学構造式のみで化合物の特性を予測する「SCIQUICK-DT」を提供開始
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グッピーズ、健康管理アプリ「グッピーヘルスケア」にオリジナル機能を追加した新潟県民のためのウォーキング・健康アプリを提供
【要素技術】
(タイトル部のImage:jeancliclac -stock.adobe.com)