パーキンソン病患者の皮脂には、患者特有のRNA情報が含まれていることを、順天堂大などの研究グループが発見しました。パーキンソン病では、皮脂の増加を伴う脂漏性皮膚炎などいくつかの皮膚症状が高頻度に併発することが知られています。そこで研究グループは、「皮脂にはパーキンソン病と関連した情報が含まれる」との仮説を立て、皮脂RNA情報を解析。すると、患者の皮脂では、パーキンソン病の病態と密接に関連する複数のRNAが、健常者と比べて増加する傾向が示されたといいます。

 また、そうしたパーキンソン病患者特有の皮脂RNA情報を年齢や性別と合わせて機械学習することで、パーキンソン病の判別が高精度で可能になったとのこと。今後、研究グループでは、類似の疾患とも鑑別診断できるよう、さらなる精度向上に努め、新たな検査方法の実用化を目指す方向です。

 皮脂RNAは1枚のあぶらとりフィルムを用いて顔全体から採取した皮脂から抽出することが可能。侵襲を伴わずに誰でも採取できる皮脂を使い、簡便なパーキンソン病の検査方法が提供できるようになれば、早期診断や先制医療の開発にもつながるため、今後の行方が注目されます。(庄子 育子=Beyond Health)


以下では、2021年9月17~24日に配信されたプレスリリースの中から編集部がピックアップしたものを【ビジネス】【プロダクト/サービス】【要素技術】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース(WebサイトやPDFなど)にリンクいたします。

【ビジネス】

【プロダクト/サービス】

【要素技術】

(タイトル部のImage:jeancliclac -stock.adobe.com)