「JAFの保健室」開始、メディカルノートと連携

　日本自動車連盟（JAF）は、医療検索サイト「Medical Note」などを提供するメディカルノート（東京都港区）と連携し、医療相談や病院の各種予約などができる会員向けオンライン医療サービス「JAFの保健室」の提供を開始したと発表しました。

　JAFの保健室は、（1）24時間365日、いつでも気軽にウエブサイトから質問できる、（2）内科や精神科から産婦人科などまで、相談内容に合った医師から回答をもらえる、（3）病院に行けない時でもオンラインで保険診療を予約・受診できるなどが、主な特徴。ドライブ中の体調不良だけでなく、日常生活全般における体の不安解消を支援します。

　事業パートナーであるメディカルノートは、2014年に設立されたベンチャー企業。「すべての人が“医療”に迷わない社会へ」というミッションのもと、企業、病院、学会、行政と連携し、多様なサービスを展開しています。（江田 憲治＝Beyond Health）

---

以下では、2022年1月6日～14日に配信されたプレスリリースの中から編集部がピックアップしたものを【ビジネス】【プロダクト/サービス】【要素技術】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース（WebサイトやPDFなど）にリンクいたします。

【ビジネス】

• ニューロシューティカルズと大塚製薬工場、臨床現場の課題を解決する革新的な医療機器開発をさらに推進するため資本提携を発表

• バイオジェンとTheraPanacea社、神経科学の複数の治療領域に注力した提携を締結
  神経科学の個別化医療に向けたデジタルヘルスの推進目指す

• エーテンラボ、「みんチャレ」と禁煙補助薬を組み合わせた企業・健康保険組合向け「禁煙支援事業」を開始

• TIS、国立がん研究センター東病院とITでの患者の潜在的症状のモニタリングによる苦痛スクリーニングの共同研究を開始

• 慶應イノベーション・イニシアティブ、再生医療ベンチャーのセルージョンに追加出資
  iPS細胞由来角膜内皮代替細胞CLS001の臨床試験を推進

• ステムセル研究所、東大病院の臍帯血・臍帯バンクと連携・拡大
  先天性疾患の病態解明や治療法の開発を促進する新プログラムを開始

• FRONTEO、「会話型 認知症診断支援AIプログラム」臨床試験の目標登録症例数を達成

• ファイザー、COVID-19に対する経口抗ウイルス薬候補「PF-07321332」の製造販売承認を日本の厚生労働省に申請

• ノボノルディスクファーマ、47都道府県を対象とした「肥満」と「肥満症」に関する意識実態調査結果を発表

• 帝国データバンク、医療機関の倒産動向調査（2021年）を発表
  「診療所」の倒産が前年比 1.8 倍に急増

【プロダクト/サービス】

• JAF、メディカルノートと連携し医療相談や病院の各種予約などができる会員向けオンライン医療サービス「JAFの保健室」の提供を開始

• カケハシ、薬局体験アシスタント「Musubi」に「カレンダー機能」を追加

• スマートMI、スマートホスピタル化を推進するため医療機関に対してソフト費の無償提供を開始

• レバレジーズ、医療施設向け入退院支援システム「わんパス」をリリース

• 名南歯科貿易、総入れ歯を3Dプリンターで製作できる薬事クラスⅡ認証済みの3Dプリンター樹脂を発売

• Kids Public、医療法人煌仁会 森川内科クリニックに「妊娠と授乳のくすり案内ボット くすりぼ」を提供開始

• ミレニア、簡易認知機能検査「あたまの健康チェック」を医療法人徳洲会　湘南鎌倉総合病院が導入・試験運用を開始

• ヤンセンファーマ、前立腺がんの啓発を目的としたウェブサイト 「HALF TiME PROJECT」を公開

• 島津製作所、オミクロン株のスクリーニングに貢献する「E484Aプライマー/プローブセット」を発売

• 島津製作所、新型コロナウイルスPCR検査に貢献するプール検体を調製する前処理装置としての医療機器「検体前処理装置Amprep」を発売

【要素技術】

• 東大とグルーヴノーツ、「人工知能を用いた医療画像と診療情報の統合による高精度な疾患画像判別モデルの開発」を発表

• 慶大、亜急性期脊髄損傷に対するiPS細胞由来神経前駆細胞を用いた再生医療の臨床研究における第1症例目への細胞移植を実施

• 慶大、ヒトiPS細胞由来神経幹細胞移植治療による脊髄損傷からの運動機能改善メカニズムを解明

• 愛媛大・徳島大・名工大、タンパク質分解誘導剤依存的な相互作用解析技術を開発

• 理研と東工大、マウス体内のがん細胞の近くでベンゼン骨格を持つ抗がん活性物質を合成することによりがん細胞の増殖抑制に成功

• 東北大、潰瘍性大腸炎の診断に有用な抗体マーカーを同定

• 岐阜大と岐阜薬科大、がん幹細胞の機能を制御する“スイッチ”を発見

• 京大、パーキンソン病における運動習慣の長期効果を確認

• 東北大、脳に内在する柔軟性を活性化させるてんかんレジリエンス機構の解明

• 北大、HER2陽性の根治切除不能な進行・再発唾液腺癌を対象とした分子標的治療薬とコンパニオン診断薬の同時開発・同時薬事承認

• 京大iPS細胞研究所、2つの合成mRNAスイッチを活用した純度の高い細胞選別システムを開発

• 再生医学研究所、筋委縮性側索硬化症(ALS)を対象とした乳歯幹細胞を用いた培養上清治療の有効性を確認

• 東大、ビタミンCを脳に届ける運び屋を発見
  必須栄養素研究における長年の謎を解明

• ハウス食品グループ本社、日本人の中高齢者でカレーの長期的かつ頻繁な摂食と良好な認知機能との関係を確認

• ファンケル、熟成ホップエキスに毛穴の状態改善効果と皮膚炎症に対する抑制効果を確認

• ダイキン工業、新型コロナウイルスの変異株であるデルタ株など4種類の変異株に対するストリーマ技術による不活化効果を確認

（タイトル部のImage：jeancliclac -stock.adobe.com）