尿から健康状態を見える化し行動変容促す、ファーストスクリーニングなど

　ファーストスクリーニング、NTTデータMSE、小林製薬の3社は、尿から健康状態を見える化し、健康意識を高めて行動変容を促す実証実験「健康見える化プロジェクト」を2022年4月より順次開始すると発表しました。

　被験者は、ファーストスクリーニングが開発した、数滴の尿から尿中の成分を測定するセンサー「ハカレルシリーズ」を使用して、毎日の健康状態を専用アプリで管理。アプリを通じて提案される食事管理や運動を実施して活動成果を数値で確認することで、健康意識が高まって自発的な行動変容につながるかどうかを実証すると言います。

　健康寿命の延伸に向けては、一人ひとりの健康意識を高め、行動変容につなげれるかが重要なポイント。本プロジェクトがどこまで効果を上げるか、注目されます。（庄子 育子＝Beyond Health）

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以下では、2022年4月11～15日に配信されたプレスリリースの中から編集部がピックアップしたものを【ビジネス】【プロダクト/サービス】【要素技術】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース（WebサイトやPDFなど）にリンクいたします。

【ビジネス】

• ファーストスクリーニング・ NTT データMSE・小林製薬、尿から健康状態を見える化し行動変容を促す実証実験 「健康見える化プロジェクト」開始

• 日立システムズ、東大COIなどのシステムとの連携を通じ「健康～未病～特定保健指導～受診勧奨までのワンストップサービス」のビジネスモデル構築を目指した実証実験を開始

• Splink、東京都健康長寿医療センター研究所と共同研究の成果による「脳画像解析プログラム BRAINEER Model A」が薬事認可を取得

• 順天堂大とIBM、メタバースを用いた医療サービス構築に向けての共同研究を開始

• エクサウィザーズ、阪大と消化器がん患者にAI活用のリハビリで術後成果向上させる実証を開始

• FRONTEOと健康サロン、薬局起点での健康サポートサービス創出に向けたAI導入で業務提携

• 医療法人桜十字とACCELStars、睡眠測定技術で「健康睡眠プロジェクト」を開始
  睡眠有所見者向けに「睡眠衛生指導」サービスの共同開発へ

• Craif、シリーズBエクステンションラウンドで追加の資金調達を実施

• メディカルノートとWolt、院内処方薬配送の実証実験を開始

• キヤノンメディカルとPSP、ヘルスケアITソリューション事業で協業
  両社の製品を組み合わせることで画像診断医の業務効率を向上させ、最適な読影支援ソリューションを提供

• 群馬大と日立、共同研究講座「先端粒子線医科学共同研究講座（日立製作所）」を設置

• GEヘルスケアと淡海医療センター、2021年4月に稼働を開始したコマンドセンターの成果実績について発表

• 順天堂大とメタジェンセラピューティクス、共同研究講座「細菌叢再生学講座」を開設

• F.MED、マイクロサージャリー支援ロボットの研究開発加速と人材の獲得を目的に資金調達を実施

• 日本調剤、FINDATを日本調剤の薬局110店舗に導入拡大

• 阪大と大塚製薬、新規抗腫瘍抗体に関する独占的ライセンス契約を締結

• Aflac Ventures Japan、「スマート脳ドック」の仕組みを提供するスマートスキャンへ出資

【プロダクト/サービス】

• エクサウィザーズ、歩行分析AIサービス「CareWiz トルト」を藤沢市に導入

• 日本調剤、オンライン服薬指導システム「NiCOMS」にWEB上からの新規登録を可能とする機能などを追加

• フィリップス、携帯型超音波診断装置「Lumify （ルミファイ ）」にリアルタイム血流定量評価機能を搭載

• NVIDIA、富士フイルムヘルスケアがNVIDIAのテクノロジを活用して開発したCardio StillShotソフトウエアを発表

• 富士フイルムヘルスケア、X線透視下での内視鏡検査・治療に特化したデジタルX線透視撮影システム「CUREVISTA Apex」を発売

• GEヘルスケア、画質向上と検査時間短縮を両立する新型1.5T MRI 装置　「SIGNA Prime」を販売開始

• フィリップス、新しいビジネスモデル「MR Subscription（MRサブスクリプション）」を販売開始

• 島津製作所、AIによる画像処理技術を搭載した心疾患など全身のカテーテル治療を支援する血管撮影システムを発売開始

• クレアボ・テクノロジーズ、胸部CT画像の読影を支援する「画像解析ソフトウェア VIDA Insights」を販売開始

• アボットジャパン、家族や介助者が血糖管理をサポートすることができるスマートフォンアプリ「リブレLinkUp」を提供開始

• ドレーゲルジャパン、人工呼吸治療の影響を可視化しより安全な状態へと導くEIT装置 「Dräger PulmoVista 500 (SW1.12)」を発売

• アルム、北見赤十字病院と広域紋別病院が開始した実証に「Join」を提供しWeb会議機能を活用したD to P with D型オンライン診療をサポート

• 日本アルコン、白内障治療向け3焦点眼内レンズ 「Clareon PanOptix Trifocal」を発売

• ファミワン、青森県東北町へ「妊活・不妊治療LINEサポート事業」を提供

【要素技術】

• 富士フイルムと国立精神・神経医療研究センター、AI技術を用いて軽度認知障害患者のアルツハイマー病への進行を最大88%の精度で予測

• 理研・東大・国立がん研究センターなど、10万人以上を対象としたBRCA1/2遺伝子の14がん種を横断的解析

• 東北大・理研・金沢医大、妊娠中の運動が子の肥満を防ぐ仕組みを解明

• 愛媛大・東大・神戸大、新しいタイプの筋ジストロフィー治療薬を開発

• 東大、がん免疫療法の標的分子LAG-3が抑制機能を発揮するメカニズムを解明

• 順天堂大、サルコペニアと肥満の併発で認知症のリスクが増大することを明らかに

• 京大iPS細胞研究所・京大・北里大・鳥取大など、筋萎縮性側索硬化症（ALS）患者を対象とした治験を開始

• 名大、線維芽細胞の性質を変えることにより抗がん剤の効果を増強させる技術を開発

（タイトル部のImage：jeancliclac -stock.adobe.com）