アステラス製薬は、国内の医療関係者向けにECサイトを開設、使い切りホルター心電計「EG Holter」のパイロット販売を6月30日に開始しました。
心疾患などの循環器系疾患にかかる医療費は年間6兆円を超え、傷病分類別で最多です。中でも心原性脳塞栓症は死亡率が高く、重い後遺症が残るケースが多いことで知られています。この心原性脳塞栓症の原因となる、心房細動の早期発見に役立つのが心電図検査です。 日東電工が設計、開発したホルター心電計EG Holterは、使い切り仕様のためメンテナンス不要で衛生的。本体の厚さが6 mm、重さは11 gとコンパクトな上、コードレスで防水性能(IPX4)も備えています。
患者は心電図検査のデータを計測後、専用封筒で受付センターに直接郵送できるので、医療機関へ返却に行く必要がなくなります。そして得られたデータは、アステラス製薬とエムハートが共同開発したアルゴリズムによって解析され、医療機関はクラウドでデータを入手できます。国内患者数が70万人以上といわれる心房細動の早期発見・治療に役立ちそうです。(米川 瑞穂=Beyond Health)
以下では、2021年6月27日~7月1日に配信されたプレスリリースの中から編集部がピックアップしたものを【ビジネス】【プロダクト/サービス】【要素技術】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース(WebサイトやPDFなど)にリンクいたします。
【ビジネス】
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【プロダクト/サービス】
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【要素技術】
(タイトル部のImage:jeancliclac -stock.adobe.com)