アントシアニンがアスリートの最高のパフォーマンスを引き出す

【要素技術】

  • ・ジェスチャーで操作するタッチレススクリーン
  •  世界中の人が、スーパーの支払いや券売機など、不特定多数の人が触れるタッチスクリーンを「できれば触りたくない」と感じている──。米国のUltraleap社が4月末から5月初めにかけて行ったアンケートによると、82%がタッチレススクリーンの方が衛生的だと回答した。同社CEOのスティーブ・クリフ氏は「ジェスチャーで操作できるインターフェイスが、これからのタッチスクリーンや受付サービス、スマホに求められている。コロナ後の社会では、消費者や公共の場所の安全を守るのはコンタクトレス、つまりジェスチャーで制御する技術だ」と言う。

    タッチレススクリーン(出所:Ultraleap社プレスリリース)

     2016年に『American Journal of Infection Control』誌に掲載された調査では、17軒の食品店の店頭にあるタッチスクリーンには100%細菌が付着していることが分かった。しかもそのうち59%には危険な病原菌が発見された。同様に2009年、ロンドン公共交通ネットワークが行った調査では、接触面の60%以上に細菌が繁殖していることが分かった。

     ディレクターのソーラブ・グプタ氏は「スーパーのタッチスクリーンには1日平均350人の顧客の指が触れているといわれる。店側も常時消毒・殺菌を徹底することは困難であり、スクリーンを通して簡単にウイルスが広まる可能性がある。消費者は、アンケートでこれからはタッチレススクリーンの数が2倍になると予測している」と言う。タッチから、タッチレスへと未来のコミュニケーションは変わるのか、興味深い。
    Consumers Say "Can't Touch This" to Public Touchscreens, Reveals Ultraleap

  • ・アントシアニンがスポーツ選手の最高のパフォーマンスを引き出す
  •  運動能力を強化する革新的なサプリが「ブレイクスルー」として話題を呼んでいる。サプリの名前は「2before Performance Nutrition」。ニュージーランドのクロフサスグリから作られた栄養剤であり、ポリフェノールが鍵を握るという。国際スポーツ栄養学会誌(JISSN)によると、ニュージーランドで行われた研究におけるスポーツパフォーマンスの向上率は、アスリートが一般的に利用するカフェインの0.41%に対し、2beforeに含まれるアントシアニンを摂取すると0.45%に上がることが実証されたそうだ。

     数値だけ見ると、大した差ではないように思われるが、僅差を競うアスリートにとっては、大きな違いである。国際オリンピック委員会が合法的に公認しているサプリは5つある。コーヒー豆の中のカフェインやビートの根の中の硝酸塩、合成されたクレアチンなどがそれにあたる。それらと比較しても、2beforeのアントシアニンは自然由来のサプリとしては最もパフォーマンスが高いことが分かった。

     多くのスポーツ選手が自らの潜在能力を最大限に発揮するために、自然由来の栄養素に目を向け始めている。2beforeは、製品名にもある通り、サプリを飲んでから2時間後に、血中のアントシアニンが最も活性化し、運動効果が高まる。つまり、2時間の間に体の細胞防御システムのスイッチが入り、アスリートの体の準備が整い、最高のパフォーマンスと回復力を発揮することができる。このサプリは、2020年の「NutraIngrediants USA アワード」の今年のスポーツ栄養プロダクト部門ファイナリストに選ばれ、スポーツ栄養学の最先端を軽やかに走る。
    2before™ Launches the Most Effective Legal Sports Performance Enhancer in Time for Tokyo

  • ・光の粒子「フォトン」が3Dセンシング市場を革新
  •  「こうし」──。孔子ではなく「光子」の話だ。英語ではphotonと呼ばれる、肉眼には見えない光の粒子である。スイスのテクノロジー企業Actlight社は、自社のシングルフォトン・センシティビティー技術が、大手センサー企業とサービス提携を開始すると大々的に発表した。Actlight社の光ダイオードの信号対雑音比は世界レベルとの定評がある。

    シングルフォトン(出所:Actlight社プレスリリース)

     契約の合意内容は、まだ公表されておらず、今後この画期的なシングルフォトン・センシティビティー技術がどのようにセンサー業界を革新するか楽しみだ。ActLight社CTO(最高テクノロジーオフィサー)のマクシム・グリーブ氏は「3Dセンシングチップにシングルフォトン・アバランチダイオード(SPAD)を採用するケースが増えている。今回のコラボにより、スマホや車、スマートロボティクスなどにおける3Dセンシングの精度は一気に向上するだろう」と期待をにじませる。

     2011年に設立されたActlight社は、いわゆるファブレス企業(製造施設などを持たない、設計などに特化した企業)であり、ダイナミックフォトダイオード(DPD)という新たなタイプの光センサーの分野におけるIPライセンシングビジネスモデルを構築している。バイタルサイン(生命の兆候)モニタリングを使う医療分野だけでなく、自動走行車やドローンなどIoT(モノのインターネット)市場で存在感を高める。
    ActLight Signs an Agreement on Single Photon Sensitivity Technology With Leading Sensors Company

  • ・オンデマンド型ウェブ学習アプリをより多くの子どもに
  •  国連の発表によると、COVID-19の影響下、世界で2億9000万人以上の学生や子どもの学習が疎かになっている。シンガポールのオンライン教育プラットフォームMysavvytutor(MST)は今後教育スタイルがバーチャルへ移行するトレンドを見据え、新たなオンデマンド型ウェブアプリを発売した。

     MSTの創始者ケリー・テ氏は「オンライン学習に懐疑的な人が多いのは、オンライン学習が柔軟性・透明性に欠けていることが原因だ。利用者に信頼されるサービス提供のために、この新たなオンデマンドアプリの提供を開始した」と語る。利用者はまず個人レッスンかグループ講習かを選択し、教師のプロフィールから指導経験、評判、レビュー、価格などをチェックして、自分のニーズに合わせて科目を自由に選択できる。このバーチャル学習アプリを使うと、学ぶ意欲さえあれば年齢を問わず、誰でも経験豊富な教師の授業をリアルタイムで受けることができる。教師側のメリットとしてはグローバルに生徒を増やすことができ、教育格差是正を目指す。

     利点はそこだけではない。Mysavvytutorは様々なオンライン学習モデルとともに自社ツールを開発し、例えば、利用者は「Learn now(今すぐ学ぶ)」を選択するとすぐその場で学習計画を策定して勉強を開始することができるし、「Learn Later(あとで学ぶ)」を選択すると、自分の好きな時間にマイペースで学習を進めることができる。教師はオンラインホワイトボードなどのパフォーマンス分析ツールを活用して学習効果を高める指導法の研究に生かすことが可能だ。Mysavvytutorは20以上の教育機関やパートナーと提携、先日フィリピンの金融テクノロジー企業iWave社とタイアップし、フィリピンの教育界にも旋風を巻き起こす。
    Overcoming Challenges to Offline Education, Mysavvytutor Advances with New On-Demand App

(タイトル部のImage:Photobank -stock.adobe.com)