新型コロナウイルス感染拡大の鈍化を受け、外出規制を緩和する動きが広がってきました。気分転換と運動のために「ちょっと足を伸ばしてみようか」と、家族や友人と出かける機会も増えてきそうです。そこで求められるのが、公共エリアにおけるウイルス感染対策。中国のHitachi Elevator社は、エスカレーターの手すりに付くウイルスを99.9%死滅させる殺菌・消毒装置を、米国Tahiti's Breeze社はウイルスや細菌をろ過する夏のプール用浄水システムを開発しました。また、CBD(大麻成分)サプリや天然のサーモンオイル、ブドウを使ったレシピなど、必要な栄養素を補い体のリズムを整えて免疫力を上げる製品・サービスの人気も高まっています。


以下では、2020年6月1〜5日に海外の企業・大学・研究機関・米食品医薬品局(FDA)等が配信したプレスリリースの中から、編集部がピックアップしたものを【プロダクト/サービス】【要素技術】【ビジネス】に分類しました。各項目をクリックすると、それぞれのプレスリリース(ウェブサイトやPDFなど)に移動します。

【プロダクト/サービス】

  • ・エスカレーターの手すりに付くウイルスを紫外線照射で99.9%死滅
  •  中国Hitachi Elevator社が、広州南駅の2番線に設置しているエスカレーターに、画期的な殺菌・消毒装置を設置した。エスカレーターの手すりと階段部を入念に殺菌し、公共エリアのウイルス感染を防止する狙い。装置は、手すりのループ部分と階段の脇にそれぞれ搭載し、手すりと階段がぐるっと1周して戻るたびに、装置に内蔵された波長270〜285ナノメートルの紫外線(UV)照射ユニットで強力殺菌する仕組みだ。

    殺菌装置は手すりのループ部分と階段の脇にそれぞれ搭載(出所:Hitachi Elevator社プレスリリース)

     この装置は、広州省微生物検出センターのテストと認証を受け、黄色ブドウ球菌を含む99.9%の細菌やウイルスを死滅させることが実証されている。これから広州地下鉄の複数の路線の全ての駅に設置予定だ。中国はウイルス対策に成功し、緊急対応レベルを平常に戻している。Hitachi Elevatorのエスカレーター殺菌・消毒装置は、地下鉄や病院、交通拠点などの様々な公共エリアで活用が見込まれる。設置が簡単な上、エスカレーターを通常運転しながら殺菌・消毒が行える点も便利だ。また、手すりや階段の素材に害を与えることもなければ、利用者への害も全くない。私たちの日常活動にウイルスを寄せ付けないアイデアとテクノロジーが、時代を支える。
    Hitachi Elevator supports regular COVID-19 prevention and control efforts

  • ・天然化合物と超音波によるろ過技術で夏のプールをウイルスから守る
  •  夏の足音が聞こえてきた。スイミングの季節だ。しかし、ソーシャルディスタンスが叫ばれる中、大勢の人が利用するプールで思う存分夏を楽しむのは、ハードルが高い。レクリエーショナル・ウォーター・イルネス(RWI)と呼ばれる、水を媒介とするウイルスによる病気から身を守るには、どうしたらよいのだろうか。米疾病対策センター(CDC)は、コロナウイルスはプールで感染することはないと発表しているものの実際のところ、不安は残る。他のウイルスや微生物の有害性も無視できない。さらに言えば、高濃度の塩素も健康と肌や髪への影響が気になる。

     そこへ、プールのゲームチェンジャーと呼ばれる技術が登場した。米Tahiti's Breeze社によるプール用浄水システムだ。プールの水はろ過され、ウイルスや細菌、真菌類などを除去。天然の化合物と、様々な異なる超音波を活用し、汚染物質を固めることで高度なろ過を実現。プールの水は24時間365日監視することで脅威を素早く検知して、利用者の安全を守る。さらに見ると、この浄水技術は厳しい国際基準、物理学的・微生物学的水質基準に準拠し、化学薬品の使用を100分の1に抑え、雨水の再利用もできる、環境に優しいテクノロジーだということが分かる。Tahiti's Breezeの新技術を活用すれば、今年の夏も安心してプールに通って、ウイルスに負けない元気な体づくりに励めそうだ。
    New Technology Prevents Viruses and Recreational Water Illnesses in Swimming Pools

  • ・「感染者との接触歴」を通知する接触追跡テクノロジー
  •  ロックダウン解除で、企業では続々と従業員が職場復帰している。米疾病対策センター(CDC)のウェブサイトを見ると、「デジタルツールを活用し、感染者との接触情報をより広範に効率的に集めよう」とある。この提言に応えてくれるのが、米CompanyTRAK社が開発した「CompanyTRAK」だ。このツールの機能を使えば、従業員からの自己申告、ソーシャルディスタンス確保、接触追跡、データ収集で社内のウイルス感染を管理できる。ツールの位置情報サービスやBluetoothタグやスキャナー機能により、特定の範囲内にいる従業員同士の接触を記録することが可能だ。

     どういう仕組みか、説明しよう。従業員同士が、CDCが警告する1.83m(6フィート)内で接触した場合、ログ(記録)を作成。その後、従業員が新型コロナウイルスに感染したことを自己申告したり、症状が表れたり検査結果が陽性だったりしたら、14日前まで遡り、接触のあった従業員全員に通知を送信する。感染者を正確に把握することで感染リスクを最小限に食い止めることが狙いだ。

     CompanyTRAKの「自己申告」機能は職場に合わせてカスタマイズ可能で、個人用保護具の有無をリストアップしたり、体温を毎日入力したりして、スタッフの日々の健康管理をしながら、体調に合わせて今日は職場で仕事、明日は家で仕事、などと調整できる。データは暗号化され、CTポータルを介して利用可能。割り当てられた管理者によりモニタリングする場所を設定、従業員の管理、レポートの実行、メッセージの送信ができる。便利なツールを使って、「もしかしたら感染したかも」とできる限り早く気付くことが、感染からの早期回復と感染拡大防止の鍵だ。
    Social Distancing and Contact Tracing Technology, a Safe Way to Bring Employees Back to Work

  • ・朝用・夜用のCBDサプリで睡眠リズムを整える
  •  すっかり医療界でもおなじみとなった、麻の有効成分であるカンナビジオール(CBD)の話題だ。米国のCBDブランドPureKana社は、利用者からの熱い要望に応え、ついに待望のAM/PM用(朝/夜用)のCBDカプセルを発売した。寝る前に飲むPMカプセルは自然由来の睡眠誘発成分で1日の睡眠リズムを整え、朝起きたら飲むAMカプセルはエネルギーを活性化する成分が含まれており、日中の活力と集中力を向上させる効果がある。睡眠中と日中とで私たちの体の活動は大きく異なる。サプリも、それぞれに飲み分ける必要があるのではないか、というシンプルな発想から生まれた新製品だ。

     PureKana社の共同設立者ジェフ・ヤーク氏は「最近、『朝と夜に使い分けられるサプリが欲しい』という声が多く聞かれるようになった。今回AM/PM用カプセルという新しいコンセプトで発売したCBD製品で、サプリの効果をより高めることができる」と述べた。この新たなAM/PM用CBDカプセルには、麻の成分に加え、カフェインやメラトニン、ビタミンB群、L-テアニン、5-HTP(ヒドロキシトリプトファン)が配合されており、細胞のエネルギー生成に働きかけて自然な睡眠と覚醒のパターンを整える高い効果がある。私たちは日々ストレス、倦怠感、精神疲労、睡眠不足と闘っている。自然由来の成分を上手に体内時計に合わせて戦略的に取り入れることで、見違えるほどのパフォーマンスを実現できる。このAM/PMカプセルはPureKana社のホームページで限定販売され、利用者からの喜びの声が続々と届いているという。
    American CBD Giant PureKana Announces Release of Long-Awaited AM/PM CBD Caps