機内を1回10分、数ドルのコストで殺菌する紫外線装置

【プロダクト/サービス】

  • ・コラーゲンマトリクスを超音波刺激、アキレス腱の痛みが治る
  •  関節炎や腰痛の痛みを緩和するペインメディケーションが進化している。手術で体にメスを入れずに、何とか痛みをなくして治すことはできないものか。そんな願いをかなえる、新たな超音波デバイスが米食品医薬品局(FDA)に承認され、家庭での使用が可能になった。関節炎や軟組織の損傷の痛みを治療するこの処方医療機器の名前は「Sam」。米国のZetrOZ Systems社が開発した、家庭で使える長時間持続型超音波診断装置だ。

    「Sam」(出所:ZetrOZ Systems社プレスリリース)

     Samは損傷した部分の上に貼り、局所的な治療を行う機器だ。例えば、腱の損傷に用いると、コラーゲンマトリクスを刺激して、損傷した健の再生成を促す効果がある。その他にも、背中の痙攣、椎間板ヘルニア、腱鞘炎の痛みも取ってくれる。なるべく痛み止めを飲みたくないし、手術も嫌だという患者にとっても、手術を受けた後で治癒力を高めたいと願う患者にとっても、Samは効果的な選択肢だ。

     米国では6000万人が関節炎を、5000万人が腰痛を抱えているといわれる。Samは、神経を麻痺させるわけではない。損傷を受けた組織にダイレクトに働きかけ、炎症を抑えながら痛みの根本を治癒させる。薬剤や手術を受けなくても、痛みを治す新たな試みだ。Samを使った一般的な治療期間は、8~10週間。医師の処方を受ければ誰でも手軽に家で使うことができ、治療しながら日常生活を継続できる点が人気を呼びそうだ。
    Sustained Acoustic Medicine Device sam® Offers an Alternative Solution to Pain Medication and Surgery

  • ・航空機内を1回10分、数ドルのコストで殺菌する紫外線装置
  •  航空宇宙製品とサービスを提供する米Honeywell社と、航空機用殺菌装置を開発する米Dimer社が提携し、紫外線(UVC)殺菌装置を航空機に導入すると発表した。機内のあちこちに付着した特定のウイルスや細菌を激減させることが狙い。この装置の売りは、安価で迅速な消毒機能だ。中型から大型の航空機をまるごと1機、たったの10分足らずで消毒し、1回のフライトにつき数ドルのコストで済むという。

    「Honeywell UV Cabin」(出所:Honeywell社プレスリリース)

     殺菌装置の名前は、「Honeywell UV Cabin」。大きさはちょうど、航空機内の配膳カートと同じくらいで、通路を通過する時に長いアームが窓際のイスまで伸び、イスの表面を全体的に強力殺菌する。新型コロナで大打撃を受けた航空業界にとって、これからビジネス再開に当たり、効果的に、そして迅速に機内を清掃・殺菌する方法が模索されている。Honeywell社は、利用者が安心して空の旅を楽しもうという気持ちになるよう、様々なソリューションを開発中だ。

     UVCは医学的な研究において、SARSやMERSなどを含む様々なウイルスや細菌の数を激減させる効果があることが実証されている。病院や空気清浄機・浄水器、微生物研究所などでも利用されている医療レベルのUVC殺菌テクノロジーが、これから航空業界のスタンダードとなる。このポータブルなUVテクノロジー搭載装置は現在、複数の航空会社やサービスプロバイダーとの商談を進行中だ。注文の受付は開始したばかり。7月から順次配送される予定だ。
    Honeywell To Introduce Fast, Affordable Ultraviolet Cleaning System For Airplane Cabins

  • ・米国民の73%が指名する、人気の記憶力サポートサプリ
  •  米国の薬局情報誌『Pharmacy Times』が選ぶ、世界一の記憶力サポートブランドとして、「Prevagen」が今年も1位に輝いた。Prevagenは、最も優れた記憶力サポートサプリとして73%の人に選ばれた、トップ独走中の人気サプリだ。消費者が投稿するレコメンデーション(お薦めコメント)の数は毎月3倍ずつ増えている程の反響だそうだ。

     このサプリを開発したのは、米Quincy Bioscience社。高齢化に伴う認知機能低下をサポートする様々な新たなテクノロジーに焦点を当てた製品開発と商用化を行っている。バイスプレジデントのトム・ドボラク氏は「今回高い評価を受けたことは、非常に光栄だ。我々の製品の安全性と効果を、薬局が高く信頼してくれていることが分かった。また、脳の健康に高い関心を示す消費者が増えていることもうれしい」と述べた。
    Prevagen® Again Selected As #1 Pharmacist Recommended Memory Support Brand In 2020 Pharmacy Times Annual Survey

  • ・二の腕に装着するウエアラブルCGM(血糖値測定システム)
  •  2歳から利用できる、人生を変えるCGM(持続皮下血糖測定システム)と呼ばれる「Dexcom G6 CGMシステム」が、欧州CEマーキングを取得した。これから、欧州EU加盟国で製品が販売開始される。このウエアラブル血糖測定システムはお腹や、17歳以上であれば上臀部にも装着できるのだが、今回注目されるのは二の腕の後ろにも装着可能となった点だ。患者がより快適に生活を送れるようになる。

     CGMは、測定の難しい血糖値の変動を正確に、昼も夜も継続的に把握することで糖尿病治療の最適化を可能にする。Dexcom G6は極小のウエアラブルセンサーとトランスミッターを使用し、スマホに一定の間隔で継続的に血糖データを送信する。患者は毎回指先から血液を採取する必要がなくなり、負担が減る上、システムをカスタマイズして、血糖値が異常に低下・上昇した時にはアラートを送信するように設定することもできる。

     患者の使いやすさを重視し、Dexcom G6には10日間連続使用可能なセンサー、簡単に使えるアプリケーターを使用、また測定値を調整するための面倒なキャリブレーションも不要な設計だ。Dexcom CLARITYアプリを使用すれば、患者は血糖値の増減、HbA1c、グルコースの平均値、低血糖などを素早く管理できる。またDexcom Followアプリを使えばグルコースのデータを5人と共有でき、家族やサポートスタッフと協力ながら治療を行うことができる点も安心だ。
    Dexcom G6 Continuous Glucose Monitoring (CGM) System Receives CE Marking in Europe for Wear on Back of the Upper Arm

(タイトル部のImage:Photobank -stock.adobe.com)