2020年11月14~20日に海外の企業・大学・研究機関・米食品医薬品局(FDA)などが配信したプレスリリースの中から、注目のニュースをピックアップしました。

■AIと薬剤師のダブルサポートで糖尿病管理、米LifeScanとカナダ薬局

  •  血液中のグルコース値モニタリングの「OneTouch」ブランドで知られる米LifeScan社が、カナダの小売薬局チェーンShoppers Drug Mart社との提携を発表した。Shoppers Drug Martの店舗における「デジタル糖尿病管理パイロットプログラム」を開始する。

     プログラムはオンタリオ州のShoppers Drug Martの10カ所の店舗で、6か月間実施する予定。OneTouch Reveal Plusアプリを使った糖尿病自己管理プログラムを店舗を通して提供することで、糖尿病患者の症状改善に役立てる。

     被験者に対し2つのアプローチを提供する。第1は、OneTouch Reveal PlusアプリによるAIデジタル糖尿病コーチからのガイダンス。第2はShoppers Drug Martの薬剤師による対面個別サポートだ。

     18歳以上の糖尿病患者はOneTouch Reveal Plusアプリを無料で利用できる。アプリは米Welldoc社のAI糖尿病・慢性疾患管理プラットフォーム「BlueStar」を搭載する。BlueStarはデジタルアプリとして初めて米国食品医薬品局(FDA)とカナダ保健省の両方に承認されている。

    (出所:LifeScan社プレスリリース)

     ユーザーのグルコース値はOneTouch のシステムから内蔵のBluetoothで自動的に送信され、個別治療プランに基づき、AIによるリアルタイムなコーチングを受けられる。アプリを使ってグルコース値と一緒に、血圧や体重管理もできる。

     パイロットプログラムについてShoppers Drug Mart社のバイスプレジデントのダグ・ブライス氏は「糖尿病の自己管理ツールの短期的・長期的効果を分析し、患者のサポート強化に役立てたい。また、薬剤師の知見と組み合わせることで、症状の改善と患者の一層の健康につなげたい」と語る。

     カナダ糖尿病協会によると、カナダでは境界型糖尿病患者も含めて1100万人が糖尿病を抱えている。OneTouch Reveal Plusアプリを使った最近の調査では、24時間年中無休のデジタルコーチングツールを使った患者は、そうでない人よりも健康管理に積極的に取り組むことで生活習慣を改善し、通院の回数を減らすことができたことがわかっており、今回のパイロットプログラムに、店舗の薬剤師によるガイダンスも加わることで、より患者に寄り添ったサポートが提供できると期待される。
    LifeScan partners with Shoppers Drug Mart Inc. to launch the Canadian retailer's first digital diabetes management pilot program