■使い捨て患者隔離ユニット、FDAが緊急使用許可

  •  米SCONE Medical Solutions社と米Mayo Clinic総合病院は、病院内の感染症を封じ込める新技術「負圧隔離装置(SCONE)」を共同開発した。2020年12月18日に米食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可がおり、2020年末より全米にSCONEの配布が開始された。

    (出所:SCONE Medical Solutions社プレスリリース)

     SCONEは、病院のベッドに取り付ける使い捨ての患者隔離ユニットで、ベッドを安全かつポータブルな空間とすることができる。救命救急部門(ER)のトリアージ(治療優先度の判定)、患者の搬送、AGP(飛沫などエアロゾルが発生する医療措置)、家族の面会、終末期ケアなどでの使用が想定されており、繰り返し使用することができる。

     コロナ禍において、患者から医療従事者への感染が起きるリスクとして懸念されるのが、AGPの最中である。SCONEは患者の頭部から首付近までのエアロゾル粒子(空気中を漂う微粒子)を負圧により吸引、拡散を抑制して、医療スタッフや他の患者を院内感染から守る。使用後はベッドから外し、そのまま廃棄することが可能だ。

     救急救命部門の医師であり、SCONEのチーフメディカルオフィサーであるブランダン・ロレンス博士は、COVID-19患者をパンデミックの初期の頃から治療している。

     ロレンス博士は「医療機関において、感染を防ぐデバイスの需要はひっ迫している。保護デバイスに負圧技術を搭載しているSCONEを活用することで、医師はCPAP治療(持続陽圧呼吸療法)やBIPAP治療(マスクなどを使用する人工呼吸器)、ネブライザー治療などをより安全に行えると共に、終末期には家族の看取りも可能となる」と語る。
    SCONE Medical Receives FDA Emergency Use Authorization for Novel Aerosol Infection Containment Device