2021年1月7~13日に海外の企業・大学・研究機関・米食品医薬品局(FDA)などが配信したプレスリリースの中から、注目のニュースをピックアップしました。

■乳児らに安心して使えるモニタリングデバイスを開発、台湾ITRI

  •  1月11日~14日にオンラインで開催されたテクノロジー見本市CES2021で、世界有数のハイテク研究所である台湾Industrial Technology Research Institute(ITRI)が身体に優しい最新のeヘルスウエアラブル・モニタリングデバイス4点を発表した。高齢の家族の在宅介護やフィットネスに使用するiCardioGuard、心臓病患者が安心して使えるHeartGuardian、心拍・呼吸を測定するスマートテキスタイル(衣類)型iSmartweaR、乳児向けのiDarlingWearだ。

    (出所:ITRIプレスリリース)

     iCardioGuardはマイクロ波と心電図センサーを、精神状態と心臓の状態を分析するソフトウエアと組み合わせたもの。継続的な心血管モニタリングを行い、気分やストレス、疲労レベル、血管パラメータを各年齢層に合わせて評価する。デバイスは胸に装着するか、心拍ベルトや電極パッチ、スマート衣類と統合して使用する。在宅介護やフィットネスなどの場面で、長期間に渡って身体のバイタル測定値を継続的に記録することが可能だ。

     心拍数と呼吸の測定値は3秒で検出・記録され、データはBluetoothでモバイルデバイスに送信される。すると、モバイルアプリが即座に心身の状態を表示し、異常があればアラートを通知してくれる。ITRIのローパワーマイクロ波センサー技術は、IEC60601-1/IEC60606-2で規定される電磁波照射EMC/EMI試験に合格しており、スマホの1000分の1の照射レベルであるため、身体に負担をかける心配がない。

     HeartGuardianは、小型の高感度パッチ変換機とローパワードップラー超音波信号処理チップセット、モバイルコンピューティングデバイスを搭載し、心臓病患者のリアルタイムモニタリングを迅速・安全に提供する。生活の中で血液循環や血管の状態を常時評価し、心血管疾患を自己予防・自己管理できる。運動中の計測も可能だ。

     iSmartweaRは、洗濯できる導電性生地と非接触型ナノ秒パルス近距離センシング技術(NPNS)を活用して、心拍数や呼吸数を測定する。従来のスマート衣類は、信号を検出するために利用者の皮膚と接触する必要があるが、iSmartweaRは最大20センチ離れていても検出が可能だ。高精度のモニタリング技術は、病院の夜間ケアで有用性が確認されている。

     iDarlingWearは乳児に安心して使用できるセンシング技術だ。他の乳児モニタリング技術とは異なり、乳児の皮膚接触を必要としないため、赤ちゃんの布団に装着するだけで、乳幼児突然死症候群や窒息などの危険から守ることができる。赤ちゃんが眠っているか起きているかを検知し、異常があればアラートを送信する。

     各デバイスは医師や医療スタッフの介添えを必要としないため、心臓病予防とケアのコストを下げつつ、自宅での安全なバイタルサインモニタリングを可能にする。
    ITRI Exhibits Innovations in E-Health Wearables at CES 2021