■急性腎不全を早期発見・予防するモニタリングデバイス、製造開始間近

  • Sentinel(出所:Serenno Medical社プレスリリース)

     急性腎不全の早期発見で期待を集めるデジタル装置が、市場投入を控えている。開発したのはイスラエルのSerenno Medical社。2017年に設立された同社は、イスラエル医療機器大手メーカーElcam Medical社から150万ドルの出資を受け、病院のベッドサイドで尿量をモニタリングして急性腎不全(AKI)の早期発見につなげるデジタル装置「Sentinel」の製造を開始する。Serenno社の独自技術に、Elcam社の世界クラスの生産能力と経験が合わさって、高品質・低価格を実現。2021年末に向けて米国の複数病院へ展開し、患者の腎不全リスクの低減を目指す。

     急性腎不全は入院患者に多く見られる症状で、死亡リスクも高い。尿量を正確に測定し、腎機能を継続的に観察することで早期発見が可能だ。従来この作業は、集中治療室(ICU)のスタッフが手動によるモニタリングを行っており、症状の急変化の発見が難しいのが課題だった。それゆえ発見が遅く、手遅れになるケースもあった。

     Sentinelは尿量をリアルタイムで正確かつ連続的に測定するデジタル装置で、腎臓機能の小さな変化を自動的に検知し、その後、医療スタッフが遠隔で確認することが可能だ。新型コロナ感染症患者の増加に伴い、ICUにおける腎不全の死亡者数は増加傾向にある。患者の腎不全を予防しつつ、医療スタッフへのウイルス感染を防ぐことが求められている。
    Elcam Medical Joins Serenno Medical as Strategic Investor and Manufacturer of its Automatic Monitoring of Kidney Function Device