2021年2月12日~2021年2月18日に海外の企業・大学・研究機関・米食品医薬品局(FDA)などが配信したプレスリリースの中から、注目のニュースをピックアップしました。

■ウエアラブルで疼痛治療、米ZetrOZ Systems

  • SAM(出所:ZetrOZ Systems社プレスリリース)

     持続的音響医学(Sustained-Acoustic Medicine)を取り入れて開発された、ウエアラブル疼痛(痛み)治療機器「SAM」が、米国の医学生が学ぶ大学教育プログラムや生涯学習プログラムにこのほど正式採用された。SAMを開発したのは、米国で関節炎などの疾患に効果的な治療法を提供してきたZetrOZ Systems社である。

     持続的音響医学とは、低強度かつ長時間にわたる超音波を使って、患部組織の修復プロセスを加速させる治療法だ。ウエアラブル装置であるSAMは米国食品医薬品局(FDA)に既に承認されている。装着後、最大4時間の効果を持続することができる。これまで病院や診療所でしか受けることのできなかった超音波治療をより手軽に、効率的に受けられるとして注目されている。

     ここ最近、運動指導員や理学療法士、作業療法士を育成する教育機関の多くが、カリキュラムに持続的音響医学とメカノバイオロジー(物理的因子が細胞に及ぼす影響を研究する学術領域)を取り入れ始めている。ZetrOZ Systems社は、教育リソースの提供で、カリキュラムのサポートを強化していく考えだ。同社が提供する教育支援ツールは以下の通り。

    • SAM 2.0ヘルスプロバイダー・オンライントレーニングコース
    • YouTube研修動画および全国研修
    • 医学生涯学習(CME)カリキュラム
    • 学会・学術プログラムの教育助成金やスポンサーシップ

     SAMは最近、新たな治療法を解説している書籍『Therapeutic Modalities: The Art and Science, 3rd Edition』の表紙にも登場。他にも4冊の教科書に掲載され、組織損傷による慢性的な疼痛の治療法として高い効果が期待されている。同社は今後、リハビリテーション医学を専門とする臨床教育者を増員し、米国内外で継続的な医学教育支援を提供するとしている。
    Sustained Acoustic Medicine Included in Academic and Continuing Education Programs for Healthcare Professionals