2021年4月3~9日に海外の企業・大学・研究機関・米食品医薬品局(FDA)などが配信したプレスリリースの中から、注目のニュースをピックアップしました。

■音波技術を活用して膝関節機能を改善、米ZetrOZ Systems

  • (出所:samプレスリリース)
    (出所:samプレスリリース)
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     痛み、治療費、治療期間を減らすことで、患者、医師、保険会社をWin-Winの関係にする変形性膝関節症の治療法。それがsam(持続性音響医療)技術だ。医療機器メーカーで、持続性音響医療のパイプライン開発を手掛ける米ZetrOZ Systems社は、2014年から2020年にかけて行われた一連の研究で、同社のsam技術が変形性膝関節症患者の痛みを軽減し、関節機能を改善することが明らかになったと発表。Sam技術により、患者はより早く仕事に復帰でき、治療費も従来の半分で済むという研究結果も出ている。

     2020年、研究者らは、変形性膝関節症による中等度〜重度の痛みを持つ患者32人の持続性音響医療と超音波ゲルを用いた治療を行った。Open Orthopaedics誌に掲載されたこの研究によると、1日4時間、1週間の治療を続けたすべての患者の痛みが50~70%減少したという。また、2018年の二重盲検プラセボ対照臨床研究によると、変形性膝関節症の患者90人が、6週間にわたり4時間の持続的な音響医療を受けた結果、プラセボのみの治療を受けた患者に比べて痛みが半分に軽減され、機能が約2倍改善したという。

     ほかにも、2014年と2015年の研究で、SAM治療によって変形性膝関節症の痛みがプラセボに比べて50%軽減し、可動性が20%改善されたことが明らかになっている。研究者らは、「Sustained Acoustic Medicineと1%のジクロフェナク外用薬を併用することで、中等度〜重度の変形性関節症による膝の痛みを持つ患者の痛みが急速に改善し、機能が改善した」と述べている。

     また、ZetrOZ SAM装置による治療費は、4週間で4,400ドル(約48万円)と、他の超音波治療の半分の費用で済む。Institute for Clinical and Economic Reviewによる別の研究でも、SAM治療によって治療にかかる全体コストが平均2万7千ドル(約300万円)少なく済み、治療時間を短縮することが明らかになっている。

     ZetrOZ Systemsと、長時間持続型超音波治療法であるsamの詳細についてはhttp://www.zetroz.comを参照。
    Clinical Studies Find sam® Developed by ZetrOZ Systems Effectively Treats Osteoarthritis