■虫歯検知液「LumiCare」、FDA承認

  • (出所:GreenMark Biomedicalプレスリリース)
    (出所:GreenMark Biomedicalプレスリリース)
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     米GreenMark Biomedical社が開発した虫歯検知液「LumiCare」が、米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得、2021年秋に発売を開始する。

     虫歯は、世界で最も罹患率の高い慢性疾患。米国人の95%以上が一生に一度は罹患すると言われる。LumiCareはエナメル質の表面下の孔に青色の光を照てると、虫歯の病変を可視化し、虫歯を発見しやすくする検知液だ。虫歯の前段階で特定することができるため、歯を削らずに治療が可能。患者の負担が減り、口腔の健康状態を長期にわたり改善できる。デンプンでつくられた生体吸収性のナノ粒子を使用しているため、検査が終わり、患者が歯科医を後にする頃には、唾液中の酵素で分解される点も安心だ。

     GreenMark社とミシガン大学は2015年より共同研究を実施し、虫歯を早期に検出し侵襲的な治療を避ける方法を探してきた。

     米Celerant Cunsulting GroupのCEOであり、歯科技術のオピニオンリーダーとして名高いルー・シューマン博士は「LumiCareのナノテクノロジーは画期的。非侵襲的に虫歯を早期治療できるというとSFのように感じるかも知れないが、歯科医院で導入される日が確実に近づいている」と期待を滲ませる。LumiCareはCellerent社のBest of Class Technology賞の最新テクノロジー部門を受賞している。

     GreenMark社は、今秋の発売に向け、製造規模を拡大、販売チャネルの強化を進めている。とともに、業界を代表する医院や研究者と協力し、同社のナノテクノロジープラットフォームを予防歯科に適用する研究を継続していく予定だ。既にGreenMark社は、虫歯によって減少した必須ミネラルをデンプン粒子に直接取り込む技術を実証済。歯のエナメル質の表面を密封する既存の多くのフッ素製品とは異なり、同社の製品は歯の構造を再生することで、エナメル質の下層部に照準を当てて回復させることができる。
    GreenMark Secures FDA Clearance for LumiCare™ Caries Detection Rinse

(タイトル部のImage:Photobank -stock.adobe.com)