2021年4月17~23日に海外の企業・大学・研究機関・米食品医薬品局(FDA)などが配信したプレスリリースの中から、注目のニュースをピックアップしました。

■神経疾患の回復促すゲームの開発計画を発表、スイスMMHC社

  • (出所:MindMazeプレスリリース)

     数十億ドル規模とも言われるデジタル神経治療(DTx)市場。スイスMindMaze Healthcare社(MMHC)が、同社の提供するゲームベースソフトウエア製品のロードマップを発表した。ターゲットとする分野は2つ、ニューロリハビリテーション(Rehab DTx)とニューロリストレーション(Neuro DTx)だ。最先端の神経科学にAI没入型ゲームアクティビティを組み合わせ、脳卒中、外傷性脳損傷(TBI)、軽度認知障害(MCI)、アルツハイマー病、パーキンソン病(PD)、自閉症スペクトラム、多発性硬化症(MS)、フレイル(加齢)の8つの神経疾患患者の回復を促す。その他、疼痛管理や物質乱用障害(SUD)への効果も期待される。

     MindMaze社のリハビリDTxプラットフォームとテレリハビリテーションサービスは米国と欧州で保険償還対象となっており、現在ジョンズ・ホプキンス大学病院やマウント・サイナイ・ヘルス・システムズなど、米国の主要機関で利用されている。利用患者数はすでに20カ国で1万人以上を超える。患者のゲームのパフォーマンスデータにAIを活用して医師やセラピストに情報を提供し、薬物の投与方法や容量を最適化することが可能だ。パンデミックの中、在宅ケアを継続できる意義は高い。

     Neuro DTxプラットフォームは病気や怪我、加齢に伴う神経系の修復や再編成を促進するよう設計されており、医師がソフトウェアを処方可能だ。同社は一流の学術機関と協力して強力な臨床エビデンスのパイプラインを開発しており、今後数年の間に慢性脳梗塞やパーキンソン病、加齢や軽度認知障害(MCI)を対象とした少なくとも3つの新たな処方可能なデジタル治療ソリューションの提供を目指す。

     MindMaze社はRehab DTxとNeuro DTxのソリューションの他に、運動能力と認知能力の測定・管理を可能にするスマートな周辺機器や定量的な評価システムを提供している。評価から得たデータはAIのクラウドベースプラットフォーム上で分析され、患者や臨床医にわかりやすい形で提供される。没入型ゲームを通して神経疾患患者の回復能力を最大限に高め、加齢による認知や運動能力の衰えを予防する。
    MindMaze Defines the Future of Brain Health with Digital Neurotherapeutics Portfolio