2021年6月5~11日に海外の企業・大学・研究機関・米食品医薬品局(FDA)などが配信したプレスリリースの中から、注目のニュースをピックアップしました。

■睡眠時無呼吸を改善する新タイプのスリープテックデバイス、SLEEP 2021で発表

  • (出所:米ProSomnus Sleep Technologies社プレスリリース)

     6月10日~13日、米国睡眠学会(AASM)および睡眠研究学会(SRS)の合同会議であるAPSS (Associated Professional Sleep Societies)の第35回年次総会「SLEEP 2021」がバーチャルで開催される。今回SLEEP 2021のeポスターに「プライムタイムの治療法」というタイトルで大々的に紹介されるのが、米ProSomnus Sleep Technologies社の新スリープテックデバイス「ProSomnus EVO」だ。

     ProSomnus EVOは、睡眠時無呼吸症の治療に、先進的な素材、製造ロボット、AIを取り入れた初の「オーラルアプライアンス(精密口腔内装置)だ。この装置の使用が、睡眠時無呼吸症治療の成功に大きく影響することを示す研究が発表される。

     研究では、37人の患者のRERA(呼吸努力関連覚醒反応)が55%減少したことから、患者の上気道抵抗気流の減少を確認し、オーラルアプライアンスセラピーが上気道に大きく影響することが示された。さらには、この装置が軽・中等・重度の全ての睡眠時無呼吸症患者の治療に有効であることが実証された。

     ProSomnus EVOは、洗浄のしやすさや強度を損なうことなく、快適で装着しやすい設計だ。治験審査委員会(IRB)の嗜好性を調べる調査では、幅広い患者が様々な比較対象の機器を使用したところ、CPAP(シーパップ:経鼻的持続陽圧呼吸療法)やソフトライナーなどの他の口腔内装置と比較し、96%の患者がProSomnus EVOを使いたい、と回答した。その秘密は、医師も認める、医療グレードの新素材にあるという。

     ProSomnus Sleep Technologies社のCEO兼共同創立者であるレン・リプタク氏は「当社は閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療に使用するオーラルアプライアンスの性能を調査する研究を支援している。従来の口腔内装置とは比較にならないほど高い品質を備え、治療の安全性・有効性・経済性を大きく向上させることを実証したい」と期待を語る。
    ProSomnus® Sleep Technologies Showcased in Key Poster Abstracts at the SLEEP 2021 Meeting

■AEDを定期的に管理・点検するプラットフォームを開発、台湾WhaleTeq社

  • (出所:WhaleTeq社プレスリリース)

     AED(自動体外式除細動器)の故障は、命に関わる深刻な問題だ。しかし、AEDの定期的なテストとメンテナンスを標準サービスとして提供する企業は実はほとんどない。そこで、台湾の医療機器テストソリューション企業WhaleTeq社が、AEDの安全性と信頼性を確保する、AED管理・メンテナンスプラットフォーム「DFS200」を発表した。

     これまでのAEDメンテナンスは熟練した専門家が手作業で点検を行う必要があり、コストがかかり頻度も低かった。最新のDFS200の導入により、AED機器とバッテリーを含むすべての部品を簡単に点検することが可能となる。DFS200はAEDの除細動テストに必要な様々な心電図パターンとバッテリー電圧のマルチメーターを内蔵しており、緊急時にAEDが大人と子供の両方に適切な量のエネルギーを供給できるよう、異なる出力閾値を設定することができる。また、データ検索とルーティーン作成機能があり、AEDのテスト結果、日時、ユーザーのメモなど、デバイス上で行ったすべての測定履歴を保存することができる。

     DFS200のデータをクラウドに保存することも可能だ。ユーザーはスマホアプリで、検査したAEDの分析結果と検査記録にすぐにアクセスできる。注意が必要な数値にはマークが付けられ、誰でも簡単に異常を発見することができる。すべての情報がわかりやすいレイアウトで表示され、顧客やデバイスの管理もしやすい。プラットフォームは、WhaleTeq社のDFS200だけでなく、他のIoT対応のAEDにも対応する。詳細はこちら:www.whaleteq.com
    WhaleTeq Launches First AED Management Platform with DFS200 to Provide Most Effective and Efficient Maintenance Solution E

■米スマート電動歯ブラシ企業がデジタル・フィットネス・プラットフォーマーとコラボ、1日数分のアプリコンテンツを提供

  • (出所:米hum by Colgate社プレスリリース)

     スマート電動歯ブラシを開発する米hum by Colgate社が、プレミアム・デジタル・フィットネス・プラットフォーム米obé Fitness社とパートナーシップを発表した。ミレニアル世代向け健康・ウェルネスライフスタイルブランドである2社は、健康的な習慣を身につけながら毎日の生活に「楽しい」を加え、より良く汗をかき、笑顔が増える取り組みを開始する。

     obé Fitness社は、hum by Colgateアプリで「Fitness Friday」プログラムを開催する。週次のコンテンツは、歯磨きする時間と同じたったの2分間で効果的に運動することで、いかに気分を高め、心拍数を上げることができるかを短いワークアウトの中で紹介する。さらに、humユーザーは、歯磨きやアクティビティを完了すると「スマイルポイント」を獲得し、そのポイントをobé Fitness社の30日間の無料トライアルに交換することができる。トライアルでは、ウォルター・ケンプ氏やアレックス・スコラーリ氏、メロディ・ゾラー氏、メアリー・ウルフ氏といったobéの人気インストラクターが教える何千ものライブ・オンデマンドクラスを利用できるのが魅力だ。

     Colgate-Palmolive社の北米オーラルケア担当副社長兼ゼネラルマネージャーのダナ・メデマ氏は、「obé Fitnessとhumの共通の目標は、1日たったの数分間で、健康的な習慣を身につけられることを、消費者に伝えること」と述べる。

     hum by Colgateアプリは、「コネクテッド・ブラッシング」のメリットを広め、より多くの人が清潔で健康的な笑顔を実現することを目指し開発された。スマイルポイントを集めると、ユーザーはアプリ内ストアで製品を購入したり、英Headspace社やobé Fitness社などのパートナー企業が提供する商品とも交換したりできる。

     hum by Colgate社のスマイルポイントとリワードは、ユーザーがコネクテッドテクノロジーを利用した歯磨きに興味を持ち、モチベーションを維持するようデザインされ、口腔衛生を維持する個別指導をアプリで受け続けることができる。また、本パートナーシップにより、ユーザーは週に100以上のライブクラスと6,000以上のデジタル動画をどこでもストリーミングできる。
    hum by Colgate and obé Fitness Team up with the Goal of Enhancing People's Health and Wellness Routines

(タイトル部のImage:Photobank -stock.adobe.com)