■遠隔地で視力矯正メガネ処方、米PlenOptika社の携帯視力測定装置「QuickSee」

  • (出所:米PlenOptika社プレスリリース)

     携帯性、耐久性、使いやすさ、手頃な価格、高品質を全て実現する視力測定装置「QuickSee」の有効性が、インドのアラビンド眼科研究所、ジョンズ・ホプキンス大学、マサチューセッツ眼耳鼻咽喉科医院の研究者らの論文で発表された。QuickSeeの測定値は従来の検査方法と同じくらい高い有効性があり、専門家や医療機器が不足する地域にQuickSeeを導入することで、眼鏡の処方の拡大が期待できるという。

     QuickSeeの目標は、視力矯正を通じたグローバルヘルスの改善だ。屈折異常は世界的に注目を集めている。Lancet誌が2021年2月に発表した報告書によると、全世界で10億人以上が遠視または近視の障害を抱えており、少なくとも年間4100億ドル(約45兆円)の生産性損失をもたらしているという。また、視力低下が生活の質、教育、労働力の機会に与える影響を強調し、視力矯正が国連の持続可能な開発目標(SDGs)の多くを支えると指摘している。

     米PlenOptika社のCEOであり、QuickSee開発者の一人であるシヴァング・デイヴ博士は、「QuickSeeの目標は、全ての人がどこでも正確な視力検査をできるようにし、患者の生活を変えることだ。この技術は中低所得国だけでなく、視力ケアの格差が残る米国のような裕福な国でも役立つだろう」と期待を寄せる。患者が医療機関を利用できる裕福な国でも、QuickSeeの技術は老人ホーム、地域保健センター、眼科医療センターなどで医師が現地でケアを提供し、多くの患者を効率的に管理するのに役立つという。

     QuickSeeの開発には米国立衛生研究所の眼科研究所からの助成金が使用され、これまで45カ国で300万人以上の視力測定に使用されている。
    QuickSee handheld autorefractor can dramatically increase access to eyeglasses, study finds

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