2021年7月3~9日に海外の企業・大学・研究機関・米食品医薬品局(FDA)などが配信したプレスリリースの中から、注目のニュースをピックアップしました。

■ストレスと不安に高い臨床効果、米国の家庭用ゲーミフィケーションデジタル療法

  • (出所:米Wise Therapeutics社プレスリリース)
    (出所:米Wise Therapeutics社プレスリリース)
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     ゲーミフィケーションを活用するデジタル療法開発企業、米Wise Therapeutics社と、ウェアラブル経頭蓋脳刺激装置(tDCS)の大手メーカーである米Soterix Medical社が、共同研究の結果をFrontiers in Neuroergonomics誌に発表した。研究の結果、Wise社の提供するゲーミフィケーション治療効果と神経刺激を掛け合わせると、ストレス・不安に対する非医薬品的治療法(薬を使わない治療法)として役立つことが示された。

     研究によると、Wise社のアプリを用いたゲーミフィケーションによる注意バイアス修正トレーニング(ABMT)と神経調節技術であるtDCSを併用することで、不安感が41.6%減少することがわかった。不安の主要な認知的原因である負の注意バイアスも256.95%減少し、生物学的なストレス回復力が増加するという。

     Soterix Medical社の共同設立者兼CEOであるアビシェーク・ダッタ博士は、「Soterix Medical社は、エビデンスに基づく神経調節治療法開発に取り組んでおり、10年以上にわたる研究でtDCSの認知トレーニングの効果が示されている。今回の試験は、科学的根拠に基く当社のユニークなtDCSプラットフォームを使用して、Wise社の特殊なABMTデジタル療法を強化するものだ」と説明する。

     Wise Therapeutics社は臨床神経科学をデジタル治療法に変換してより患者の手に届きやすいものに変えることで、世界的なメンタルヘルスの危機に挑む。Soterix Medical社は、450以上の医療機関と提携する非侵襲的な神経調節臨床試験における世界的リーダー企業だ。両社は今後共同でPTSD、多発性硬化症、摂食障害、依存症などの様々なメンタルヘルス問題のユニークな治療法研究を推進する計画だ。
    Wise Therapeutics and Soterix Medical Jointly Announce Positive Results of Study Combining Gamified Digital Therapeutics with Neurostimulation Device