■MRI検査の練習用VR学習ゲームを開発、米Reimagine Well社

  • (出所:米Reimagine Well社プレスリリース)
    (出所:米Reimagine Well社プレスリリース)

     MRI検査は誰にとっても不安な体験である。まず検査に対する恐怖を克服する必要がある。スキャンや放射線治療を短時間で正確に行うためには身体をじっとさせる必要があるが、その方法を学ぶ場がない。こうした課題の解決に共同で挑んだのが、米Reimagine Well社とマイアミがん研究所だ。Reimagine Well社が開発したゲーム式の「体験型教育」ツールを利用することで、患者は治療や処置をバーチャルに体験し、不安を軽減することができる。「遊びの要素」を取り入れたことが、インタラクティブな医学学習ツールとしての魅力を大きくしている。

     ReimagineWell社の共同設立者の一人であるレナード・センダー医学博士は、「病院では気晴らしや娯楽のために、バーチャルリアリティ(VR)のヘッドセットが広く活用されるようになっている。当社のアプリケーションでは、患者はまずMRIの環境や音に身体を慣らすことができる。次に、患者が横たわりゲームが開始され、一定時間身体を動かさずにじっとすることに成功すると、白黒の世界から鮮やかな色彩の世界への移行を楽しむことができる」と機器の概要を説明する。

     VRヘッドセットは患者の僅かな動きを正確に検知することが可能で、動きの有無がスコアとなる。スコアが上がると、MRIの音は聞き心地のよい自然な環境音に変わる仕組みだ。ゲームは3つのレベルで構成され、患者が受ける治療時間と同じ時間で終了する。一方、医師はスコアを知ることで画像の精度やMRIにかかる時間の予測を行うことができる。ゲームを予測ツールとして活用することで、MRIの処置時間を短縮することも期待される。

     患者は、この「体験型教育」を通じMRI検査の不安を払拭できる。なお、Reimagine Well社はこの他にも、脳波検査や放射線治療の不安を軽減するプログラムも開発しており、さらには、患者の気分転換を目的としたカスタマイズ型の療法プログラムも提供している。

     ReimagineWell社のもう一人の共同設立者であるロジャー・ホルツバーグ氏は、ウェルネスプログラムをオフラインとオンラインで提供する米My Bridge 4 Life社の創設者であり、Disneyのテーマパークの設計等を手掛ける「イマジニア」として受賞歴を持つ人物だ。米国国立がん研究所の初代クリエイティブ・ディレクター(コンサルティング)を務め、自身もがんサバイバーとして知られる。
    Reimagine Well Launches Ground-Breaking VR Based MRI Stillness Game