2021年7月31日~8月6日に海外の企業・大学・研究機関・米食品医薬品局(FDA)などが配信したプレスリリースの中から、注目のニュースをピックアップしました。

■会話型AIで医療従事者と患者の会話を自動サポート、米WELL Health社

  • (出所:米WELL Health社プレスリリース)
    (出所:米WELL Health社プレスリリース)

     患者とのコミュニケーションにおけるSaaS型デジタルヘルスのリーダーである米Well Health社が、医療従事者と患者の会話を自動でサポートする「ChatAssist AI」を発表した。ChatAssist AIは患者と医療従事者の間で交わされる何千もの会話を自動化することで顧客体験を向上させ、スタッフの対応時間を大幅に節約する。

     ChatAssist AIは自然言語理解機能とヘルスケアに特化したユースケース機能を用い、何百万もの患者の回答を理解し対応する。患者は自国の言語(英語やスペイン語)と好みのチャネルを選び、リアルタイムで回答を受け取ることができる。人間の介入が必要な場合は引き継ぎ可能だ。コンテンツライブラリにChatAssist AIの会話で利用可能なテンプレートが用意されており、医療従事者はワンクリックで会話の続きを展開することができる。また、Connect APIによりChatAssist AIの会話の中から関連するデータをEHR(電子健康記録)などの他のデジタルシステムに独自に取り込むこともでき、分析機能で会話のパフォーマンスや業務への影響を継続的に監視することもできる。

     NPO医療機関Sansum Clinicは、カリフォルニア州セントラルコーストの23の拠点で13万人の患者に6カ月にわたって試験的にサービスを提供し、その結果95%の会話をスタッフの介入なしに完了し、合計546時間のスタッフの時間が節約されたという。

     WELL Health社のコミュニケーション技術はコロナウイルスのワクチンが米国で利用可能になって以来、主要な医療機関で利用されており、約700万人のワクチンの予約を行ってきた。WELL Health社のCEO兼創設者であるギヨーム・ジレック氏は「プロバイダーからの迅速な応答により患者の満足度が向上し、スタッフはより丁寧で人間らしい対応を求められる業務にもっと時間を費やすことができる」と述べる。
    ChatAssist AIの詳細はwww.wellapp.com/chatassist-aiを参照。
    WELL Health Launches ChatAssist AI: Enabling Conversational AI Between Patients and Healthcare Providers

■小児病院向け血液培養汚染を軽減するデバイスを発売、米Magnolia Medical Technologies社

  • (出所:米Magnolia Medical Technologies社プレスリリース)
    (出所:米Magnolia Medical Technologies社プレスリリース)

     米Magnolia Medical Technologies社が小児病院向けの新製品「Steripath Micro Initial Specimen Diversion Device(マイクロ初期検体排出装置)」を発売した。敗血症検査における血液培養汚染を軽減するデバイスだ。Steripathプラットフォームは既にFDA(米国食品医薬品局)承認を取得しており、2つの小児病院で3カ月間使用した結果、血液培養の汚染率は0%だったという。

     「血液培養」は患者の血流中の微生物を検出する際によく用いられる診断ツールで、敗血症などの生命を脅かす血流感染症の診断や治療に欠かせない。臨床的に重要な検査であるにもかかわらず、これまでの検査では静脈穿刺から外れたスキンプラグや生存微生物を含む断片で血液培養の30~50%以上が汚染され、偽陽性の検査結果が出ることがあった。偽陽性が発生すると、抗生物質の過剰使用、再検査、治療の遅れ、追加の処置、入院期間の延長、患者と病院のコスト増加(平均8,720ドル、約95万円)などのリスクの要因となる。

     Steripathは小型な軽量装置で、血液培養を採取するプロセスを標準化し、汚染率を直ちに、かつ持続的に低減する。患者は敗血症などの血流感染の正確な診断を受けることで、的確かつタイムリーな治療や予後の改善、敗血症の誤診による医療負担の軽減が期待できる。

     Magnolia Medical Technologies社のCEO兼共同設立者であるグレッグ・ブリントン氏は「最も脆弱な患者達の血液培養汚染を減らすために設計された最初の技術ソリューションだ」と胸を張る。同社は、他にも80件以上の方式・装置・デザインの特許を含む知的財産ポートフォリオを蓄積しており、70件以上の特許を申請中だ。
    Magnolia Medical's New Blood Culture Collection Technology Enables Children's Hospitals to Reduce Contamination Rates to Zero

■米Hapbee社の新感覚ヘッドバンドに集中力を増大させて精神的疲労を軽減する「ブースト」モード追加

  • (出所:米Hapbee社プレスリリース)
    (出所:米Hapbee社プレスリリース)

     ウェアラブル・ウェルネス技術のリーディングカンパニーである米Hapbee Technologies社が、自社開発のエネルギー補給ヘッドバンド「Hapbee」に8つ目となる機能「ブースト」を追加した。Hapbeeヘッドバンドは「ハッピー」「アラート」「フォーカス」「リラックス」「熟睡」などの機能を搭載し、エネルギーを好きな時にチャージできる、新感覚のウェアラブルデバイスだ。

     カフェインやニコチン、メラトニンなどに由来する超低周波電磁信号(EMulate Therapeutics社の特許技術)をデジタル再生する仕組みで、これらの物質を摂取することによる副作用や依存症を心配する必要がない。ヘッドバンドはもともと6つの機能でスタートし、2021年には「ベッドタイム」、そして今回「ブースト」を追加することでさらに機能の拡充を図る。

     同社は一般リリースの数週間前に「ブースト」機能を一部のパワーユーザー限定に先行公開することで、ユーザーの初期の反応を調査した。「バイオハッカー」や「フィットネス・グル」としての異名を持つ、New York Times誌ベストセラー作家のベン・グリーンフィールド氏も、Boostを初期からテスターとして使用している一人だ。7月29日にHapbee社の共同創立者であるスコット・ドネル氏と共にInstagramのライブ放送を行い、「昨年の発売以来、Hapbeeを愛用している。Boostを昼間の活力源として使用してみたが、午後のエネルギーレベルに大きな違いを感じる」と高く評価している。

     「ブースト」機能はコーヒーや栄養ドリンクのような従来の午後の栄養補給に代わる、新たな健康的なアプローチだ。ユーザーをサポートし、眠気を防いで集中力を増大させ、精神的疲労を軽減する。「ブースト」が使用するシグナルの一部は、脳のスモッグを除去するために一般的に使用される向精神薬テオブロミンを使用しており、ユーザーの注意力や反応速度をサポートする作用がある。

     Hapbee社のCEOヨナ・シュターン氏は「お客様からのフィードバックや市場調査の結果、特に集中力の向上に関するニーズが高まっていることが分かった。今回ブーストモードを追加したことで、精神的に疲労を感じているユーザーの日中の集中力を高めるサポートを提供できる。Hapbeeユーザーの間で人気が高まることを期待している」と語る。

     Hapbeeはビジネスマンや育児中のパパとママ、勉強に励む学生や試合を控えたアスリートまで、あらゆるシーンで活用できる。Hapbee.comで購入が可能だ。詳しい仕組み:www.hapbee.com/science
    Hapbee Releases New "Boost" Signal to Help Users Energize Throughout the Day, Adding to its Expanding Library of Mood Signals

(タイトル部のImage:Photobank -stock.adobe.com)