■AR・VR技術を用いた脳神経外科手術、イスラエルのRambam医療センターが採用

  • (出所:Rambam医療センタープレスリリース)
    (出所:Rambam医療センタープレスリリース)

     イスラエルのRambam医療センターが、イスラエルと米国の企業Surgical Theater社のARとVR(拡張現実・仮想現実)技術を医療現場に採用する。脳神経外科および小児脳神経外科で行われる手術にARとVRを取り入れるのは、イスラエルの医療センターとしては初の試み。Surgical Theater社のXRプラットフォームを使用することで、従来の2次元のCTやMRIスキャンではなく、3D技術を使って手術の計画やナビゲーションができるようになる。

     Surgical TheaterプラットフォームはCTやMRIなど患者の2次元画像から、リアルな360°の3Dイメージを構築する。これにARゴーグルを併用すると、外科医は手術の前に患者の脳内を「飛行」し、解剖学的構造をより深く理解し、手術の計画を綿密に立てることができる。複雑な手術の前は特に、重要な組織や血管の構造の損傷を防ぐのに役立つ。

     また、手術の際にも外科医は英Medtronic社のStealthStation S8 aと手術用顕微鏡を使用すると、リアルタイムで拡張現実の画像を実際の手術部位に重ね合わせられる。

     Rambam医療センターの脳神経外科部長のギル・スヴィリ教授は、「脳神経外科手術にVRやARを使用するイスラエル初の病院となることを誇りに思う。プラットフォームを使って、手術中に脳にどのようにアクセスするべきか、360°の3Dイメージを介し、明確かつ具体的に計画できる。2次元の画像しか得られないCTやMRIスキャンを使用する従来の方法とは対照的だ。シミュレータ機能のおかげで、高度な手術計画を立てられる。さらに、策定した計画が手術をサポートし、手術中の脳や脳腫瘍の3次元画像を提供すると同時に、顕微鏡レンズを使ってARが患者の頭部内をナビゲーションしてくれる。手術室に革命が起きる」と期待を寄せる。

     またスヴィリ教授は、「シミュレーションによる学習は、外科医のトレーニングや実習において非常に重要な要素。Surgical Theaterプラットフォームは、経験の少ない若い医師の助けとなる。はるかに効率的に手術の練習の場を設け、手術の計画を立てることができるようになり、脳の解剖学的理解を深めることができる。」と語る。
    For the first time in Israel, Neurosurgery will be performed using the Surgical Theater® virtual and augmented reality technology at Rambam Medical Center

(タイトル部のImage:Photobank -stock.adobe.com)