■診察予約をするとスマホに医師の自己紹介動画が自動表示、米VREasyWait社

  • (出所:米VREasyWait社プレスリリース)
    (出所:米VREasyWait社プレスリリース)

     医師が診察前に、患者に録画動画で自己紹介できるツールの人気が高まっている。「VREasyWait」と呼ばれるこの無料ツールは、電子医療記録システム(HER)とシームレスに統合され、HIPAA法に準拠している。患者は診察を予約すると、スマホ画面に医師の動画が自動的に表示される仕組みだ。また、診察前にスマホで簡単に入力できる問診票も用意されており、患者の入力データに基づいて、AIが診察を最適化する。患者体験を向上させるツールとして医師の間でも評判だ。

     1億回にも及ぶ数の診察を対象に行われた最近の調査によると、医師は患者の診察に平均16分14秒を費やしており、そのうちカルテの確認(33%)、書類作成(24%)、説明(17%)が大半を占めていることがわかった。患者は、医師がどんな人かを知る時間がほとんどないままに、診察が終了するケースがほとんどだ。Washington Heightsの泌尿器科のロバート・バレンチェラ医師は「患者が来院前に私の動画を観ることで、親しみを持ってもらっているように感じる。また、組み込まれたAIが、患者の受け入れやワークフローを最適化し、生産性が上がった」と述べる。

     VREasyWaitのAIアルゴリズムは、患者が問診票に記載した病歴に関する情報を分析し、医師に結果を提供する。例えば、咳の症状で診察を希望する患者が過去に乳がんで化学療法を受けていた場合、慢性疾患のない患者に比べて免疫力が低下しているため、より多くの検査を必要とすることがわかる。本ツールを開発した米VREasyWait社のCEOであるジェシカ・ウェイカスター氏は「以前は診療所の管理をしていた。そこで、患者と医師が良好な関係を築くことで、患者の体験が大幅に向上することを実感した。プロ仕様の動画を制作し、VREasyWaitの機能を活用することで、医師は患者と良い関係を構築しながら、生産性を高く維持できる」と語る。
    Doctors are using VREasyWait to introduce themselves to their patients