2021年9月4日~10日に海外の企業・大学・研究機関・米食品医薬品局(FDA)などが配信したプレスリリースの中から、注目のニュースをピックアップしました。

■タブレットのカメラでバイタルサインを測定、米19Labs社

  • (出所:米19Labs社プレスリリース)

     遠隔医療プラットフォーム「GALE」を開発した米19Labs社は、タブレットの内蔵カメラのみで患者のバイタルサインを測定する新機能を発表した。「GALE VisualVitals」だ。GALEは、FDA(米国食品医薬品局)が承認した血圧計やパルスオキシメーターなどの機器に、機械学習機能を備えた最新のビジュアル技術を統合し、患者の健康状態を評価する新たなタイプのプラットフォーム。FDAの承認機器とGALE VisualVitalsを使うことで、医師は遠隔医療診断の精度を上げることができる。患者はGALE VisualVitalsを用いて、好きな時に健康状態を確認できる。

     GALE VisualVitalsは、患者の皮膚が反射する光をリアルタイムに分析し、微妙な色の変化を検出。同時に19Labs社のパートナー企業が提供する機械学習アルゴリズムを用いて、心拍数、呼吸数、HRV、SpO2、血圧などのバイタルサインを抽出する。処理は約60秒以内に完了する。測定値は匿名化され、患者のデータはタブレット上で保護、暗号化され、安全に保管される。画像や動画、個人情報や医療情報が第三者にアップロードされたり、共有されたりする心配はない。

     19Labs社のCEO兼創業者であるラム・フィッシュ氏は、「GALEは、世界中の優れた診断技術を統合し、手頃な価格で効果的かつスマートな医療サービスを実現させる。当社はデジタルヘルス業界において、『スイス』のような存在でありたいと考える。ヘルスケアを世界でより身近なものとするために、パートナーが提供する新しい技術を紹介していきたい。GALE VisualVitalsは、心拍数や呼吸数、ストレスの測定ができるウェルネスアプリとして十分な精度を備えており、現在臨床治療の使用に向け、FDAの承認を待っている。技術の進化に合わせて、利用を促進させていきたい」と語る。

     世界有数の生命・健康保険会社であるGen Re社(Berkshire Hathaway社傘下)のグローバル・チーフ・アンダーライティング・オフィサーであるアンドレス・ウェーバーシンク氏は「視覚技術を用いて個人のバイタルサインを抽出することが、健康リスクと健康増進にどれだけ寄与するかを評価することは、これからの遠隔医療業界に変革を起こす。生命・健康保険の審査方法を再構築することになるだろう」と述べる。また、「このソリューションをFDAが承認している診断機器と組み合わせて使用すれば、医療機関は双方の利点を享受できる」と語る。GALEは医療従事者でなくても、またインフラの整っていない場所でも操作できるよう設計されており、低帯域幅や断続的な接続にも対応する。
    GALEの詳細についてはwww.19labs.com/platformを参照。
    19Labs adds GALE | VisualVitals: Deviceless Vital Sign Measurement to GALE Point-Of-Care eClinics