2021年9月18日~24日に海外の企業・大学・研究機関・米食品医薬品局(FDA)などが配信したプレスリリースの中から、注目のニュースをピックアップしました。

■極小の使い捨てウエアラブルタグで患者の位置情報を有効活用、米Kontakt.io社

  • (出所:米Kontactio社プレスリリース)
    (出所:米Kontactio社プレスリリース)
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     Bluetooth Low Energy(BLE)を活用する屋内IoTソリューションの業界リーダー、米Kontakt.io社が、使い捨てのウエアラブルBLEタグ「Nano Tag」の発売を開始した。極小の使い捨てウエアラブルタグとして話題を呼んでいる。

     BLEとは、無線PAN(パーソナル・エリア・ネットワーク)技術であるBluetoothの一部。従来からのBR/EDR(Basic Rate/Enhanced Data Rate)と比べ、より省電力かつ省コストで通信や実装を行うよう設計された通信モードだ。同社は、Nano Tagを提供することで、ヘルスケアをはじめ、ホスピタリティ業界やイベント業界における従業員の安全性を守り、患者や訪問者の環境改善を目指す。

     Kontakt.io社のCRO(チーフ・リスク・オフィサー)であるロム・アイゼンバーグ氏は「Nano Tagの発売により、コスト削減と環境に優しい製品の実現に向け、新たな一歩を踏み出した。顧客からの高まる需要に応え、リチウム電池不要、かつ小型で高性能なウエアラブルBLEデバイスを提供する」と発表した。

     これまでのRFIDタグ(データを非接触で読み書きする情報媒体)は、サイズと単価に限界があった。Nano Tagの導入により、イベントの参加者や建物の訪問者、医療患者の位置情報を取得し、リアルタイムデータをアプリで活用するなど、多くの新たなサービスの提供が可能になる。同社はオープンでAPIファーストの技術を採用している。ベンダーに依存しないオープンな無線規格であるBLEを使用することで、高度なユースケースを短期間に導入できる。

     例えばヘルスケア分野では、患者の徘徊や逃走を防止したり、患者の処置の待ち時間をモニタリングしたり、また救急室や手術室のワークフローを円滑にすることができる。展示会や大規模な音楽・スポーツイベントでは、Nano Tagリストバンドが観客の安全確保や緊急時の管理に利用される他、位置情報を利用したフードサービスや友達検索など、屋内における様々な新体験を可能にする。先端ビル管理では、ウエアラブルストラップとナノタグを手首に装着することで、建物内の訪問者の動きを監視し、施設のセキュリティを向上させることもできる。

     Nano Tagの大きさはわずか23ミリ×17ミリ×5ミリ、重さは2gだ。酸化銀の無害な電池を使用し、1秒に1回(1Hz)の送信で最大3カ月の電池寿命を実現する。位置情報の更新速度を遅くすれば、1年間使用することも可能だ。単価は4.99 ドル(約550円)~7.99ドル(880円)と手頃だ。

     Nano Tag はBluetooth5.0を搭載している。iOSとAndroidのモバイルデバイスやKontakt.io社の低コストBLEゲートウェイと互換性があり、BLEラジオを搭載したCisco WiFi6やCisco Merakiアクセスポイントにも対応、AIクラウドが管理する。同社のAmazingly-Simple-IoTソリューションは、大規模なITリソースを展開したり、建物の運用を「スマート」に変えるために高額な資金を投じたりする必要がない。病院やスマートビルディングの他、空港、公共施設など幅広い施設でIoTのパワーを提供する。
    Kontakt.io Launches Nano Tag, the World's Smallest Affordable, Disposable & Wearable BLE Tag