2021年9月24日~10月1日に海外の企業・大学・研究機関・米食品医薬品局(FDA)などが配信したプレスリリースの中から、注目のニュースをピックアップしました。

■フィリピンで最先端ヘルスケア・エコシステムが始動

  • (出所:シンガポールDoctor Anywhere社プレスリリース)
    (出所:シンガポールDoctor Anywhere社プレスリリース)
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     遠隔医療を手掛けるシンガポールのDoctor Anywhere社がフィリピンのコングロマリットEquicom Group社と共に、フィリピンにおいて遠隔医療プラットフォームを立ち上げ、包括的なデジタル・ヘルスケア・エコシステムを構築すると発表した。ジョイントベンチャーを通じて、これから革新的なデジタルヘルスサービスを何百万人もの現地の人々に提供する。主な機能として、医療従事者とのオンデマンドのバーチャルコンサルテーションや、慢性期医療サービスなどがある。

     シンガポールに本社を置くDoctor Anywhere社は、テクノロジーを駆使したオムニチャネルのヘルスケアサービスを提供しており、東南アジアの5カ国で事業を展開。Equicom Group社は、フィリピンと東南アジアで事業を展開する複合企業だ。

     Doctor Anywhere社の遠隔医療プラットフォームを利用すると、クリニックの待ち時間なく、5分で認定医とビデオ通話し、1日以内に薬が家に届く。薬の配送は無料で、マニラ首都圏をカバー。病歴や健康診断書、その他の書類はアプリ内に保存され、簡単にアクセスできる。また、訓練を受けたカウンセラーやセラピストによるメンタルヘルスのカウンセリングにも対応する。

     Doctor Anywhere社の創業者兼CEOのリム・ワイ・ムン氏は、「パンデミックで、特に慢性疾患の治療やメンタルヘルスのサポートなどのテレヘルスサービスの重要性・有用性が浮き彫りとなった。Equicom Group社は、東南アジアのデジタル・ヘルスケア・ソリューションの立ち上げ経験と、フィリピンにおける比類のない市場洞察力やネットワークを兼ね備える。今回合弁会社を設立することで、質の高いヘルスケアサービスへのアクセスを向上させ、信頼性の高い便利なヘルスケアをモバイル機器を通じて一般の人に直接提供していきたい」と述べる。

     Equicom Group社の会長であるアントニオ・ゴー氏は、「当社の目的は、テクノロジーを活用し、すべてのフィリピン人に質の高い、手頃な価格のヘルスケアへのアクセスを提供すること。新たな合弁会社は、ヘルスケアシステムのサービスを拡大するため、革新的で個人に合わせたヘルスケア製品の開発に注力する。プライマリーケア(総合医療)と慢性期医療に重点を置き、患者に最適な医療を推進していきたい」と語る。

     本パートナーシップは、今年初めにEquicom Group社の従業員にプラットフォームを提供して成功を収めたことから、これから一般の人にサービスを拡大する。アプリユーザーは、キャッシュレスで医師の診察を受け、薬の処方箋や紹介状をアプリ内で電子的に受け取れる。また、メンタルヘルス・カウンセリングを予約し、経験豊富なカウンセラーに相談することもできる。

     本サービスの利用には、設定費用やプラットフォーム費用は一切かからない。今後は、フィリピンの健康維持組織(HMO)や保険会社、医療機関などとも提携し、同様のサービス提供の機会を検討していく。
    Doctor Anywhere and Equicom Group form joint venture to launch a tech-enabled healthcare ecosystem in the Philippines