2021年10月9~15日に海外の企業・大学・研究機関・米食品医薬品局(FDA)などが配信したプレスリリースの中から、注目のニュースをピックアップしました。

■鼻に挿入する「枕」で閉塞性睡眠時無呼吸症候群を治療、米AirAvant Medical社

  • (出所:米AirAvant Medical社プレスリリース)
    (出所:米AirAvant Medical社プレスリリース)
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     閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)で悩む人へ、救いの手が差し伸べられた。米AirAvant Medical社の「Bongo Rx」という鼻に挿入する治療ツールが、気道が塞がれて引き起こされる大きないびきを含む、軽度から中等度のOSAの症状を治療することが、臨床的に証明された。

     このシンプルなシリコン製の鼻腔用「枕」は、通常使用されるCPAP機器やマスクと比べ各段にコンパクトであり、37億ドル(約4000億円)規模の世界的なOSA機器市場において、画期的な製品として登場した。Bongo Rxを睡眠中に鼻孔に挿入すると、呼吸と共に空気の流れを維持するシールを形成し、呼吸をサポートする仕様だ。

     私たちの健康だけでなく、人間関係をも脅かす慢性疾患であるOSA。睡眠時に気道が塞がれることで発生し、患者数は約2200万人に上る。主な症状はいびきや十分な睡眠がとれないことによる日中の眠気などである。OSAを治療せずに放置すると、心臓病、脳卒中、高血圧、糖尿病、さらには認知症など、生命を脅かす病気を引き起こす可能性があるため、注意が必要だ。AirAvant Medical社の社長兼共同設立者であるブルース・シャー氏は、「Bongo Rxを開発し、臨床的に証明されたことで、OSA患者や、診断は受けていないものの、毎晩のいびきに悩む人たちの治療に、従来のCPAPに代わる製品として導入することができた。最近実施されたCPAP機器の回収で影響を受けた人達の空白を埋めるべく、最適なタイミングで、Bongo Rxを提供する」と述べた。

     Bongo Rxは従来のCPAP機器とは全く異なるデザインを採用しており、FDAが指摘するリスクがない。また、CPAPマシンに比べて静かであり、ユーザーはマスク、ホース、電気、電池、ヘッドギアなどを使う必要がない。米国国立衛生研究所によると、CPAPは「うるさくてかさばる」という理由から、実際に使用しているOSA患者は30%にも満たないと言われている。また、Bongo Rxは米国内で設計・製造され、価格は約200ドル(約2万2500円)と、CPAPの価格の数千ドル(数十万円)に比べてはるかに安い。シャー氏は、「OSAは、心臓病、脳卒中、2型糖尿病などの主な原因のひとつ。この病に苦しむ人たちや、その苦しみを分かち合う大切な人たちのために、便利で使いやすいBongo Rxを提供できることを誇りに思う」と語る。

     Bongo Rxを使った治療は、軽度から中等度のOSAの症状が現れた直後から開始できる。処方箋は、AirAvant Medical社のウェブサイトよりダウンロード可能。
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