アフターコロナにおける医療の世界はどう変化していくのか。私は6つのポイントを挙げたい。これらは全てが良いことだとは臨床医として思わないが、必定だと考える。

(1)患者が選択する医療へ

 これまでのような医療の提供者側による論理が崩壊していくだろう。患者が病院に来たがっていた状況から、今では受診控えが起きている。その中で、従来の医療が過剰であったと患者自身が気付いた面も出てきた。また医療機関のベッドコントロールによる入院期間の調整も困難になる。患者は必要なだけの入院加療を希望するだろう。結果として、賢い医療消費へと変わっていくのではないか。

(2)受診行動の変化

 これまでは対面診療が医療のファーストステップだった。これに対して今後は、オンラインの医療相談がファーストステップになることもあるだろう。医療相談で判断できない場合はオンライン診療へ、そして本当に対面診療が必要となれば医療機関を受診する。オンライン医療相談の結果、OTC(一般用医薬品)やサプリを利用したセルフメディケーションで患者が済ませる、というケースも出てくる。すでに中国では多く見られている。