攻略のポイント
・見守り、移動、入浴・排泄支援などの多機能型
・介護職員が心配しない安心設計
・導入費用を極力抑える工夫

 2035年に要介護4ないし5の認定者は221万人に増えるものの、介護職員は79万人が不足すると見込まれている。高齢者介護の充実と介護職員の定着率向上のために、ロボットやITの利用は欠かせない。

 高齢者の身の回りの世話や入浴、移動、コミュニケーションを一手に引き受けるオールラウンダーの介護ロボットに期待がかかる。こうした介護ロボットの市場として、日本はもちろん、最終的には「老いる世界」全体が見込める。

 介護ロボットは高齢者の見守りやコミュニケーション、移乗・移動、入浴・排泄などを支援する多機能型になる。介護施設の広さや使い勝手を考えると、単機能のロボットを複数台導入するのは難しいからだ。

 完全介護ロボットを実現するハードルは高いが、移乗支援(装着、非装着)、移動支援(屋外、屋内、装着)、排泄支援(排泄物処理、トイレ誘導、動作支援)、見守り・コミュニケーション(施設、在宅、生活支援)、入浴支援といった分野で開発が進んでおり、一部はすでに利用されている。