日経BP 総合研究所「生理快適プロジェクト」が行った「働く女性1956人の生理の悩みと仕事と生活」調査では、生理の不快な症状と仕事の両立に悩む女性たちから多くのフリーコメントが寄せられました。第1回第2回第3回に続き、女性活躍推進を左右する生理の問題について、男性の上司・同僚、そして女性の上司・同僚はどのような対応を求められているのか、働く女性のリアルな声をご紹介します。


図1●生理による不快な症状で困ったときにサポートしてくれる人
生理について「職場の理解がある」と答えた女性は、男女を問わず上司・同僚からの配慮・サポートを感じている人が多いことがわかりました。研修などで職場全体が生理についての理解を深めれば、女性がより働きやすい環境が生まれそうです。出所:日経BP 総合研究所『「働く女性1956人の生理の悩みと仕事と生活」調査』

男性の上司・同僚に対して思うこと

~「生理についての知識不足」がハラスメントを招く場合も~


  • 重要な会議や客先対応があるため辛くても代替がきかず休めなかったり、長時間の会議や打ち合わせだと大量出血でイスを汚してしまうこともある。 困っていても相談できないので、特に男性上司の理解があると良いと思う。(40代/営業・顧客サポート)

  • 現在の上司(男性)は、生理など女性特有の「面倒な」ことが発生すると、平気で「男性だけ雇えばよい」と発言します。生理について主張することで、特に年配男性からの働く女性に対する心象の悪化は避けられず、それが直属の上司の場合に自身への影響が大きいことが懸念です。そのため、生理休暇取得の申請にも大きな壁があります。(40代/情報システム)

  • 生理にまつわることだけでなく、女性特有の病気、男性であっても自身の健康面や家族の育児・介護のことを申告しやすくなればいいと思います。みんながみんな、365日健康で心配事は何にも無しなわけはない。休暇届のスタンプラリーはやめてほしい。知られない権利も欲しい。「子宮筋腫? 〇〇君の奥さんも去年手術して・・・」とか、男性しかいない部署で言われたくない・・・(30代/企画・調査・マーケティング)

  • 男性管理職や男性社員の、生理の知識はとても乏しいです。自発的に理解しようとする人も稀だと思います。 逆に、男性側から女性社員を気遣うことも、セクハラやパワハラとの境が曖昧で難しいのだろうと思います。 企業規模を問わず、知識習得の勉強会、相談窓口の設定など、制度の制定でうまく運用できるように、国が推進してくれるといいなと思います。(30代/企画・調査・マーケティング)

  • 生理休暇の取得率が低いため、「女子生理休暇」⇒「女性特別休暇」と名称を変更したが、古い考えの男性が多いため「女は良いなぁ(60歳オーバー男性)」と言われたり、50歳オーバー女性が生理休暇を取得しようとした際「え? あの人まだ生理あるん?(総務部男性課長」と言われたり・・・男性に(少なくとも管理職には)理解してもらえる環境の整備が必要。(40代/ 一般事務)

  • 男性を含め、全社員必須で研修がほしい。今後、人口減少が進み、あらゆる人が活躍できる社会にするためには避けられない問題だと思う。(20代/コンサルタント、アナリスト)

  • 女性の従業員割合は多いが、役職者はほとんど男性の上場企業に勤めています。上の人たちが生理について知識も関心もないので何か提案しても暖簾に腕押しです。 トイレに生理用ナプキンの自販機を設置してほしいと提案すれば、誰が管理するんだと言われ。ジュースの自販機はそこら中にありますけど、総務部で管理してるんですよね。ナプキンの自販機はダメみたいです。 じゃあ医薬品と一緒に総務部に置けませんかと聞けば「恥ずかしいから誰も取りに来ないと思う」という(想像上の)理由で却下。 私は事務系なので適当に中抜けして買いに行けますが、シフト制で工場に入ってる人は、近くにお店も無くて、作業着を脱いでエアシャワーを浴びないと外に出られない(それだけで昼休みが終わってしまう)のにな・・・と思いますが、あまりにも話にならないので、もうやめました。(30代/企画・調査・マーケティング)

女性の上司・同僚に対して思うこと

~味方のはずが「女性の敵は女性」という人も。会社による研修を求める声が多数~


  • 50代近い一部の女性の意識改革からかと思います。自分が軽い、乗り越えた、喉元を過ぎていると、他人の体に対してあまりに冷たい人が多い。男性からは腫物扱いや、そもそも無知識ゆえに怖いという状態が実情かと。新人研修や管理職研修に、ハラスメント研修と同レベルで入れてもいいと思います。(40代/編集・編成・制作)

  • 女性の敵は女性とはよく言ったもので、普段生理痛がない女性の方が男性社員よりもよほど理解に乏しく冷たい。 生理休暇制度はありますが、上司が男性ばかりのため取得している社員はゼロ。無給扱いになるし、言いだし難いし、あって無いような制度です。 普段は症状が重い日は動けなくなるため有給休暇で休むようにしていますが、今回コロナ禍で在宅ワークになった際は湯たんぽを抱いて仕事をすることができました。そんな恰好で出社勤務するわけにはいかないので、在宅ワークが普及すれば働きやすくなると思い、在宅ワークの定着を切に願っています。 健康な女性であれば生理は毎月来るものです。1日3食、食事を採ることと同じくらい、生きている限り当たり前に来る体調不良です。有給休暇をそんなことのために消費させられている現実が悔しいし、男性は自分の好きな事のために使える休みを、女性は好きな事のために使うことが出来ないのは不平等だと思います。(30代/設計)

  • 男性は生理については分からないから特に詮索したり、追及する事なく休暇を受諾してくれるけれど、逆に女性の方が理解が少ないと思います。特に生理症状が軽度でPMSもない人の方が管理職についている事が多く(というかそうでないと管理職になれない)、自分が経験した事がないから「生理くらいで休むの? 私なんか・・・」と、自分の物差しで受け入れてくれないことが多いです。妊娠中のつわりも同じです。女性管理職への研修に力を入れるべきだと思います。(30代/一般事務)

<調査概要>

日経xwomanをはじめ日経グループのメディア読者・ユーザーを中心に、働く女性を対象にWEBアンケートを実施。現在生理がある、または妊娠中・産後の人で、かつ生理前や生理中に「不快な症状がある」あるいは「医療機関で治療を受けていて、不快な症状はあまり気にならない」と答えた18歳〜49歳の女性1956人から回答を得た(20代以下 204人、30代 738人、40代 1014人)。調査実施期間は2021年8月2日~20日。

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