市場の概要
・人間のクローンのように振る舞うAI
・本人に代わってクローンが判断する
・個人向けサービス

攻略のポイント
・ビジネスモデル
・コラボレーション

 リアルな機器や都市とほぼ同じ振る舞いをコンピューター上のバーチャルな機器や都市にさせることができる。これをデジタルツインと呼ぶ。その人間版がクローン・エージェントである。

 個人の体験や行動、感情の変化をデータで把握し、コンピューター上のクローンに共有させる。クローンは学習機能を持つAIである。学習を進めることでクローンがその人の行動や欲求、感情などをさながら当人のように推測できるようにする。

 次にこのクローンAIが様々な情報、社会状況、資産や住宅、家族の状況などを常時モニタリングする。本人が身に付けているセンサーから行動データを採ったり、インターネット上の公開情報を集めたりする。

 クローンは当人以上の確度と視野の広さで周囲の情報を把握し、それに基づいて当人に最適なアドバイス、リコメンド、アラートを発する。例えば、本人が必ず欲しがる商品を本人が知らないサイトで発見してリコメンドする。本人なら必ず対策を打つであろうリスクを本人以上の視野で感知、アラートを発し、本人が好みそうな対策案について依頼先などをアドバイスする。こうした機能を備える。

 場合によっては購買や手続き、連絡などを代行することもできる。ここまで来ればエージェントと呼ぶことができる。

 さらに各種のサービス利用、学習、コミュニケーション促進、健康管理、安全確保、家族の状況把握といった、生活あるいは仕事の様々な局面でサポートを得られるようになるよう、関連する情報を常時収集し、本人の行動予測に沿ったかたちで選別、ソリューションを添えて本人に伝える。

 こうしたサービスの提供者として最も有利な位置になるのはグーグル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コムといった巨大インターネットサービス企業だが、これ以上情報を委ねることを嫌がる利用者もおり、新興企業が成長する可能性はある。