6月1日、第5世代移動通信システム(5G)商用化3周年を迎えた中国の工業・情報化部(省)は、「中国に建設された5G基地局は160万カ所を超え、世界で初めてスタンドアローン(SA)方式の大規模5Gネットワークを構築した国になった」、「5Gの応用ケースが2万件を超えた」、「5Gスマートフォンユーザーが4億1千万人に達した」などの成果を公表した。同じ5Gでも、これまでのNSA(ノンスタンドアローン)方式は4Gのコア設備を流用したもので、ターゲットを高速大容量通信に絞って早期のサービス開始を目指したもの。これに対してSA方式は、コア設備に5G専用を導入しており、高速大容量に加えて、5Gが本来持つ低遅延、多数同時接続などの新しい機能を使った自動運転、遠隔医療などのサービスを実現する。日本では2021年末から22年初頭にかけて、各社のSAサービスが出そろったところ。中国は大きく先行した状況で、今後も5Gのインフラ建設を加速、新たなサービス拡大に集中するという。また、次世代の6Gに関しても、このほど欧州の業界団体と覚書を締結し、共同で世界統一の6G標準と6G産業生態圏の構築を目指すとしている。(日経BP 総合研究所)

 6月1日、中国は5G商用化3周年を迎えた。工業・情報化部(省)がこのほど発表した1組のデータには、5G建設応用の著しい成果が現れている。たとえば、▽現在、中国に建設された5G基地局は160万ヶ所を超え、中国は世界で初めてスタンドアローン(SA)方式の大規模5Gネットワークを構築した国になった▽5Gの応用ケースが2万件を超えた▽5Gスマートフォンユーザーが4億1千万人に達した――などの成果がある。同部をはじめとする複数の関係当局は今後、5Gなどのデジタルインフラ建設を適度に前倒しして加速し、新型情報消費、実体経済、民生サービスの3大分野に力を集中して、5Gがあらゆる産業にエンパワーメントする動きを加速させるという。「経済参考報」が伝えた。

 商用化がスタートしてからの3年間で、5Gの応用は絶えず拡大して深まりを見せ、交通、医療、交通、文化・観光など生活の多くの分野をカバーし、応用ケースは2万件を超えた。重要技術のイノベーションでは、「3Gのブルークスルー」、「4Gの同期」から「5Gによる牽引」へと発展し、5Gチップセット、モバイルオペレーティングシステムなどの重要コア技術は世界トップレベルとの開きが縮小し続け、中国企業が宣言した5G標準必須特許(5G-SEP)保有件数は世界トップを維持している。

 最近は同部、国家発展改革委員会など複数当局が5Gにプラスになるシグナルを相次いで発信して、5Gの建設・イノベーション応用を加速させている。

 同部によると、インフラ建設をさらに加速させて、5G、ギガビット級光ファイバー、データセンター建設を適度に前倒しして体系的に推進し、デジタルとネットワークの融合や計算力とネットワークの融合、クラウドの協同発展を深化させ、カバーする深さと広さを高める。5G大規模応用の重要なタイミングをしっかりつかまえ、新型情報消費、実体経済、民生サービスの3大分野に力を集中して、5Gがあらゆる産業にエンパワーメントし、重点産業を踏み込んで開拓し、リーディングカンパニーを育成し、典型的な応用シーンを構築することにより、多くの新製品、新業態、新モデルを加速的に打ち出す。同時に、インダストリアル・インターネットのイノベーション発展戦略を踏み込んで実施し、「5G+インダストリアル・インターネット」による牽引発展の役割を加速的に推進する。

 同委も新型インフラ建設を適度に前倒しして計画建設するとの方針を明確にしている。具体的には、情報インフラ建設を整備し、光ファイバーネットワークの規模拡大と速度向上、5Gの大規模な計画と融合応用を推進する。従来的なインフラのデジタル化改造を加速し、協同、先進的、開放的、高効率のイノベーションインフラシステムを建設するという。

 5Gの建設応用を加速すると同時に、6Gをめぐるイノベーション発展と国際協力も加速的に進められている。中国情報通信研究院によれば、今月2日には中国IMT-2030(6G)推進チームが欧州の6Gスマートネットワーク・サービスインダストリーアソシエーション(6G-IA)との間で6G協力覚書に調印した。双方は今後、6G通信ネットワーク・システムの構想とニーズ、システムの概念とスペクトルなどの分野で協力を展開し、国際標準をめぐって共通認識に到達することを目指すとともに、世界統一の6G標準と6G産業生態圏の構築を推進するとしている。(出所:人民網日本語版)